「学園怪奇調査部」プロット

文字数 686文字

起)自分に関わった人間に次々に不幸をもたらしてしまう少女:犬飼モモは、その事が原因で学校を追われ尚高学園付属中学に転校する。転校先では誰にも関わらず生きていこうと思うモモだったが、隣の席になった美少女のような少年:玉城剣に執拗に話しかけられてしまう。「自分に関われば不幸になる」とモモは警告するが、「怪奇調査部部長」と名乗った剣は目を輝かせ拒絶されればされるほどに構い倒す。

承)どんなに拒絶してもめげない剣に根負けしたモモは、「怪奇調査部」の部室に招待され自分に関わる人間が不幸になり始めた経緯を話す。始まりは5歳の頃にモモの「姉」が失踪し存在自体が忘れ去られた事に端を発していた。怪奇調査部として調べる事を約束した剣だったが、その日の午後に不慮の事故によって頭に怪我をし保健室に運ばれてしまう。

転)保健室にて自分の所為だと謝罪するモモに、意識を取り戻し別人のようになった剣は荒い口調で叱咤激励を浴びせる。人格が切り替わった剣はこの状態の自分を「部長」と名乗り、モモを救う代わりに通常時の自分にこの事は喋らない事を条件にモモに降りかかる一連の現象を解明する。

結)モモの不幸の原因は犬神だった。モモの家にはモモが生まれる前から飼われていた雌の大型犬がいた。モモはその犬を「お姉ちゃん」と呼んでいたが、姉犬はモモが5歳の頃にモモをいじめた子供の指を食いちぎり殺処分されていた。姉犬は、死後もモモの事を心配するあまりに犬神となってしまいモモに関わる者に不幸をもたらしていた。部長の力を借り姉犬を受け入れ自分の代から犬神憑きとなったモモは、不幸を乗り越え怪奇調査部の部員になった。
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