プロット

文字数 1,003文字

起)小6の優佳(ゆか)行動基準(モットー)は共働きの両親に心配をかけないこと。そのため派手で可愛いものに手を出せなくて、地味な自分のことは少し嫌い。忙しい両親を気遣い、小学校最後の音楽祭の招待状も渡せずにいる。
音楽祭を前に馴染みの文具屋に買い物に行くと、店にはいつものおじいさんではなく姫ギャルのリサがいた。怯む優佳に「あんた、なんか親に言い出せないことあるっしょ? あーし魔女だからそーいうの視えるんだよね。」と言い、本音が言える【スティックのりリップ】をくれる。

承)疑いつつリップを塗ると両親に本音(ワガママ)を言えて、音楽祭にも招待できた。気付くとリップはなくなっていた。
リサにお礼に行くと、アイテムは願いを叶えたらなくなること、魔法は努力の後押ししかできないことを教えてくれる。リサを本物の魔女と認めた優佳は、話したり持ち物をデコるために文具屋に行くようになる。
「リサさん聞いてよ! 音楽祭が最悪になりそうなの!」話を聞いたリサは伴奏をする優佳の親友に緊張を解く【筆ぺんマニキュア】、プレッシャーから冷たい指導をしてしまう新任の先生に言葉を温める【朱肉チーク】を贈り、クラスの問題を解決する。

転)団結した優佳のクラスは音楽祭で大成功。しかし、大役をこなした親友を見て、自分の取り柄の無さに愚痴をこぼす優佳。リサは、気付いていない長所が視えるようになる【パンチシール風カラコン】をつけてくれる。しかし無意識に人のいいところを探す優佳には変化が感じられない。魔法なんてないとリサを疑う。

結)その夜、コンタクトを外すために鏡を見た瞬間、自分の良いところが沢山視えた。派手だと思い込んでいたカラコンも似合っていて、地味で取り柄がないという評価は自分で決め付けていたものだと知る。
翌日、店に行くもリサがいない。おじいさんはリサから預かった手紙をくれた。
『カラコン、なーんも変わんないと思った? 優佳はみんなのいいとこちゃんと視てるから効果ないかもって思ったけど、優佳のいいとこも見てほしくて!
おっきくなってもっと素敵な女性になったらまた会いに行くかんね! リサより♡』

〜エピローグ〜
校則を守りつつおしゃれに高校の制服を着こなす優佳と変わらない姿のリサが再会する。
「優佳、やっぱぜんっぜん変わんないね!」「え!?」「前と変わらずめっちゃいい感じ! やっぱあーしの目に狂いはないわ!」「もう! そんなことより今までの話、リサさん聞いてよ!!」
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