第100話
文字数 742文字
「あっ! お主は!」
「あっ! その顔は……」
「あの時はよくも、ここで会ったが百年目よ!」
「何を、貴様こそ! 散々人の邪魔ばっかりしおってからに」
「決闘を申し込む!」
「望むところよ!」
「覚悟せい! お主を成敗するため、我は今まで厳し〜い修行を積んで来たのじゃ!」
「ワシとて、あの時のままだと思うなよ。今に吠え面かかせてくれるわ!」
「我はお主が今想像しておる、その十倍は強いぞ」
「何の。だったらワシは百倍だ。貴様の百倍強い、ワシの方が上よ!」
「聞いて驚け。我は山奥で仙人と修行を積み、そこで変化の術を手に入れたんじゃ」
「フン、笑わせるな。変化の術くらい、ワシだって使えるわい。たとえ貴様が鬼に化けようと、ワシが桃太郎になって成敗してくれよう」
「何だと。じゃあお主が桃太郎になるなら、我は桃太郎のおじいさんじゃ。おじいさんに化けて、お前から、持ち帰って来た金銀財宝をいただくとしよう。この物語、本当の勝者は我なのじゃ!」
「何? だったらワシはおばあさんに化けようではないか。おじいさん、貴様の好きなようにはさせぬぞ!」
「ではワシは、おばあさんより若い娘に化けよう。美貌も若さも、我の方が上じゃ!」
「むむむ。だったらワシは今時の若いイケメンな男に化けて、貴様を誑かしてくれるわ! そして結婚を申し込む!」
「望むところよ!」
「バカにしないで! たとえお主がどんなに格好良い男に化けたって、我は、我は騙されないんだからね!」
「何の。貴様こそワシを甘く見るな。たとえ百年経っても、貴様を愛するとここに誓おう!」
「本当?」
「嗚呼……本当だ」
「百年経っても……?」
「試してみるか……?」
「よーし、ではお互い変化しようぞ!」
「応!」
「せ〜の……」
「せ〜の……」
「あっ! お主は!」
「あっ! その顔は……」
「あっ! その顔は……」
「あの時はよくも、ここで会ったが百年目よ!」
「何を、貴様こそ! 散々人の邪魔ばっかりしおってからに」
「決闘を申し込む!」
「望むところよ!」
「覚悟せい! お主を成敗するため、我は今まで厳し〜い修行を積んで来たのじゃ!」
「ワシとて、あの時のままだと思うなよ。今に吠え面かかせてくれるわ!」
「我はお主が今想像しておる、その十倍は強いぞ」
「何の。だったらワシは百倍だ。貴様の百倍強い、ワシの方が上よ!」
「聞いて驚け。我は山奥で仙人と修行を積み、そこで変化の術を手に入れたんじゃ」
「フン、笑わせるな。変化の術くらい、ワシだって使えるわい。たとえ貴様が鬼に化けようと、ワシが桃太郎になって成敗してくれよう」
「何だと。じゃあお主が桃太郎になるなら、我は桃太郎のおじいさんじゃ。おじいさんに化けて、お前から、持ち帰って来た金銀財宝をいただくとしよう。この物語、本当の勝者は我なのじゃ!」
「何? だったらワシはおばあさんに化けようではないか。おじいさん、貴様の好きなようにはさせぬぞ!」
「ではワシは、おばあさんより若い娘に化けよう。美貌も若さも、我の方が上じゃ!」
「むむむ。だったらワシは今時の若いイケメンな男に化けて、貴様を誑かしてくれるわ! そして結婚を申し込む!」
「望むところよ!」
「バカにしないで! たとえお主がどんなに格好良い男に化けたって、我は、我は騙されないんだからね!」
「何の。貴様こそワシを甘く見るな。たとえ百年経っても、貴様を愛するとここに誓おう!」
「本当?」
「嗚呼……本当だ」
「百年経っても……?」
「試してみるか……?」
「よーし、ではお互い変化しようぞ!」
「応!」
「せ〜の……」
「せ〜の……」
「あっ! お主は!」
「あっ! その顔は……」