第1話

文字数 810文字

時計と足音
起)翔は小学六年生、中学受験を控えており、特に部活もしていない。達観することが多い。体育は苦手ではないが、得意でもない。ランニングは健康のためと勉強の集中力が増すから毎日行っていて、長距離の体力テストは満点であるが、タイムを縮めて学年で一番を目指そうとは思わない。速く入って途中で疲れるのが嫌いで、ペースを刻むように走る。 夏休みが始まる前に体育の先生から選抜の陸上の大会に出てみないかと誘われ、いつもの日課のランニングのかわりに参加する程度であればと、渋々受ける。
承)練習に行くと健がいた。健はタイムでいうと自分より速いが、いつもつっこみ終盤垂れる。そして最後思いっきりあげる走り方をする。 他にやりたい人もいないので2人だけで練習をすることになる。 夏休みは塾があるのと、日中練習するのは暑すぎてできないので朝か夕方に練習することになる。 翔はペース通り練習を積むものの、健のペースはガタガタで練習にならないと意見がぶつかる。 また、健は最後にスピードを上げ、翔に負けないように走るが、翔はなんのためにそんなことをするのかと達観して練習をつむ。 翔は塾の帰りに、健が自主練習しているのを見かける。
転)健は無理な練習から足を痛める。 治療に専念せず、自主練習をしているところを見かけ健に翔は詰寄る。 健は走るのが好きだということと、誰かと一緒にできて楽しいということを素直に伝える。 健の練習メニューは翔が管理することになる。 順調に練習を重ね選抜の陸上大会で入賞する2人。 県大会の出場権を手に入れたものの 県大会の日は翔の受験の日とかぶっていた。
結)県大会の日、翔は受験をした。 健は翔からのメールを受け取り、レースプランを実行し見事ベストタイムを出す。 翔も健の結果を知り、 健が伝えたアドバイスにより合格する。 二人は中学で陸上をやることを誓い、いつかは一緒のチームで箱根駅伝に出ようと決める。
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