ミルトンとカルトン
文字数 1,042文字
兄
いいや、その点は安心さ。何たってボクらは「神様のお気に入り」なんだから。
それにボクらは普通の人間とは違う、大きな使命を持っているんだ。そのためにならたかが数百、数千人の犠牲くらい……。
カルトン、お前だってそうだろう? お前だって昔「
幼い双子は、遠い前世でのお互いの名を呼び合った。
意味もないやきもちを焼くように、降り続ける雨の音がババラババラとリズムを刻んで激しくなった。
やはり双子の言ったように、この嵐は数日後まで続くのだろう。(了)
文字数 1,042文字
兄
いいや、その点は安心さ。何たってボクらは「神様のお気に入り」なんだから。
それにボクらは普通の人間とは違う、大きな使命を持っているんだ。そのためにならたかが数百、数千人の犠牲くらい……。
カルトン、お前だってそうだろう? お前だって昔「
幼い双子は、遠い前世でのお互いの名を呼び合った。
意味もないやきもちを焼くように、降り続ける雨の音がババラババラとリズムを刻んで激しくなった。
やはり双子の言ったように、この嵐は数日後まで続くのだろう。(了)