第1話

私、水瀬芽衣１７歳　高校２年生。

現在高校生占い師をやっている。

実は家は超能力一家。

だから私の予知能力は本物で、的中率はかなり高いんだけど、

あまりいいことはみえず、危ない場所、物、人などを察知したりするだけなのだ。

ところで最近、お客さんの入りが少ない。

それもこれもみんな、あのチャラチャラしたイケメンだけが売りの、

月城っていう占い師が現れてからなの……っ！

私の占いは悪いことを回避するものにくらべて、

向こうは、いいことが起こる場所、方法みたいなのを売りにしているみたい。

残念ながら私の予知能力は、危険な物や、あまり良くないことしかみえない。

おかげでネガティブ占い師とか言われたり、

回避することしかできないから、本当に当たってるかわかんなーいとか言われたり……。

もうもうっ！そんなやつは来るな～っ！！

そんな感じで、お客さんの入りがぱったりになってしまったので、

今日は店を閉めて、変装して噂のイケメン占い師の館に行くことにしたんだ。

（そう……店を維持するのに、敵情視察は大事なのっ……！！）