第1話

文字数 1,221文字


 宇宙のかなたに音楽を愛し、いかに素晴らしい音を出せるかで、人の優劣を決められている星、『ミュージック星』がありました。その星の産まれてくる子供たちは、素敵な歌声を持って産まれてきます。その中に稀に楽器が身に付いた状態で産まれてくる子供がいました。。その楽器の音色は、素晴らしく、この者を総じて『オーケ』と呼ばれ、地位が高く、その者たちの集まりを『オーケストラ』と呼ばれエリート集団で、この星を牛耳っていました。
 そんなある日、一般市民の間に1人の子供が、産まれした。その子の片腕には素晴らしいヴァイオリンが、ついてました。その子の名前は『バッハン』と名付けられました。


 最初は、喜ばれましたが、本来、その楽器を鳴らす為の道具を持って産まれてきて、それにより、素晴らしい音を奏でることが出来ます。しかし、バッハンをその片腕のヴァイオリンを弾くための『弓』を持って産まれてきませんでした。バッハンが成長するにつれ、いろんな『弓』を試しましたが、ぎーぎーと雑音しか、鳴りません。
 そして、この星の最下層の地位の『持たざる者』になってしまいました。『持たざる者』たちは、歌声に恵まれず音痴な者、楽器を身につけてきたが、上手く演奏が出来ない者などが、音楽の才能を『持たざる者』として、『オーケストラ』の為に、奴隷のように扱われ、辛い下働きをしました。


 バッハンは、音楽を愛していたので、それでも一生懸命働きました。そんなある日、古い音楽書庫を片付けるように命じられ、一番奥の鍵のかかった書庫が、バッハンの腕のヴァイオリンと同調すると、扉が開き、その中に過去の文献『いにしえの音楽』があり、読むと『持たざる者』でも、素敵な音楽を奏でる方法や鳴らせない楽器も鳴らす方法が記してました。それは、山の頂きに住んでる『幻獣 ナラスン』の素材で、鳴らす事が出来るとのことでした。


 バッハンは、『持たざる者』の仲間と一緒に幻獣ナラスンを探しに山に行き、いろんな困難を退け、『持たざる者』の音楽が、鍵になり、幻獣ナラスンに出会うことが出来、『持たざる者』たちは、みんな『奏でる者』にバージョンアップしました。
 そして、バッハン率いる『奏でる者』と『オーケストラ』と地位向上と人類平等の訴えて、音楽勝負をし、最後は、バッハンのヴァイオリンが、人々の心に入り込み、すべての人が、音楽を愛し、音楽の前では、すべて平等といことを気がつかされました。バッハンのヴァイオリンは、この星の楽器の中でも、最上位で最高級品でした。平和になり、バッハンは自身の音楽を星ぼしに伝えるため『宇宙演奏家バッハン』になり、円盤に乗り、いろんな星に行きました。

あらすじ
 音楽で優劣をつける星で、片腕にヴァイオリンを付けて産まれたバッハンは、そのヴァイオリンが鳴らせず、最下層に落ちてしまい、そこから仲間たちと苦難を乗り越えて、音楽で人類平等を願い戦い、『宇宙演奏家バッハン』になりました。
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