文字数 290文字

「ウチのサンタさんは、すごいんで。へい。自慢でございます」
 どんなふうにすごいんだね?
「ウチでつくってるサンタさんは、何時どこへでもいけますんで。へい。ご指定くだされば何時代へでも火星はおろか、きいたことのない星へでも。
 理論的には可能でございあす。ですが、きいたことのない星だとサンタさんが迷子になっちまうこたあ間違いないんで笑」
 そうか。じゃあ、10年前のクリスマス・イブ。オレが父親をデバで刺し殺したあの晩のあの時間あの場所へたのむ。
「へい。承知しやした。ですが旦那、その後の展開についちゃ、どうなるか。旦那の望むとおりとは請け合いかねますぜ。ようござんすか」
 いいだろう。
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