第2話 キャバ嬢メルメの花と仁義 ②
文字数 653文字
2024弥生
メルメ
はい
マミアさん
どう
徐々に慣れてきました
わからないことがあったら
なんでも聞きなさいよ
ありがとうございます
指名はとれてる？
いえ
まだです
もう1ヶ月よね
はい
そろそろ
指名欲しいわね
どうすれば取れますか
まずは場内ね
フリーのお客さんに
気に入ってもらうしかないわ
そうですよね
私
口下手だから
大丈夫
聞き上手になればいいわ
聞き上手
むしろ
そっちの方が大切かも知れないわ
そうですか
あと
喋らないお客さんもいるから
質問のパターンは豊富に
持っておいたほうがいいわ
質問
意外と難しいのよね
質問って
人によって聞かれたくないことって
違うし
はい
でも大丈夫
メルメはかわいいし
いえ
マミアさんだって
いいのよ
ありがとう
・
私は附子だけどね
・
お客さんと楽しく話すこと
それだけ気をつけてるの
・
やっとここまできたし
まだNo.10だけどね
マミアさんは素敵です
なによ
私には
他のキャストのみんなより
魅力的に写りました
私には
他のキャストのみんなより
魅力的に写りました
附子のクセに
それ言わなくていいわ！
ついクセが
何よ
クセって
褒めたら
落とさないといけないっていう
あなたね
・・・
・・・
・4÷5・
それだ
はい？
メルメ
それでいきなさいよ
えっ
お客さんにも
えっえっ
褒めて貶す
ケナス
そうよ
意外と受けるかも知れないわ
でも
危険じゃないですか
男ってもしかしたら
けなす
褒めながら貶す
あなたみたいに
若くて可愛い子に
このバカ男とか言われたら
えっえっ
怖いです
やってみなさいよ
私の仁義は花なんです
なに
訳の分からないこと
言ってるのよ
花
・
ケナシ
・
仁義
・
おなりなさい
咲かない花に
私は
トゲ花になる
