第1話
文字数 244文字
スプリンクラーが水を撒く、晩春の陽射し。
デッキチェアに裸体を沈ませる、わたしに、隣家の鼻毛おびただしいご主人が、
「お風邪めしませんように」
「あら、すぐにむこうに行かないなら、警察呼びますよ」
「警察はこっちの味方ですよ」
「犯罪者の」
ご主人が笑う。
「犯罪というのが、まだあるのか。いずれにせよ、味方ですよ、こちらの」
「あなたはわたしの裸をみているのですよ、犯罪でしょう」
「それはあなたの意見です。わたしはそう思いません。わたしはあなたに欲望しているのですから、犯罪にはならないでしょう」
デッキチェアに裸体を沈ませる、わたしに、隣家の鼻毛おびただしいご主人が、
「お風邪めしませんように」
「あら、すぐにむこうに行かないなら、警察呼びますよ」
「警察はこっちの味方ですよ」
「犯罪者の」
ご主人が笑う。
「犯罪というのが、まだあるのか。いずれにせよ、味方ですよ、こちらの」
「あなたはわたしの裸をみているのですよ、犯罪でしょう」
「それはあなたの意見です。わたしはそう思いません。わたしはあなたに欲望しているのですから、犯罪にはならないでしょう」
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