我慢
文字数 1,488文字
今日も今日とて、悲惨だった。
朝いつも通り8時半に出勤した時。
「君はいつも遅く来るな。若いんだから一時間前には出勤するべきなんじゃないかね」
機嫌の悪い上司にそう言われた。
あなたの机の上には冷えてるコーヒーと新聞紙がありますね。やることも無いくせに6時からデスクにいる上司様。
あなたが何を生み出しているのか、30文字以内で教えてくれ。
「すみませんでした。以後気をつけます」
僕は謝る事しかできない。
なぜなら若手の平社員だから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
9時になり仕事が始まった時。
朝イチで電話がかかってきた。
面倒臭いお得意様だ。
「昨日メールしたんですけど、まだ見てくれてないんですか?」
昨日は日曜日だ。
そして今さっき始業したばかりですが…。
「申し訳ございませんでした。すぐに確認いたします」
僕は謝る事しかできない。
なぜならお客様からお金を頂いているから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
お昼休憩、カップラーメンを食べている時。
運悪く会社で一番面倒臭い人達に会った。
通称オツボネ。上辺だけの人間関係で満たされている、なんとも愉快な四人組だ。
「えっ、なんか臭くない?」
「たしかに!何かしらこの匂い」
「あの人よ、あの人。会社でカップラーメン食べているわよ」
「よく食べれるわね会社で」
そうだよ、豚骨ラーメンだよ。悪いか。
あなた達の悪口陰口の方がよっぽど健康状態が悪くなりそうに感じるのですが。
「すみません。他のところ行きますね」
僕は謝る事しかできない。
なぜならレディーはファーストしなければいけないから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
15時、仕事がひと段落した時。
面倒臭いお得意様から再度お電話。
「さっきのメール、見てくれましたか?早めにレスが欲しいんですけど」
あぁ、10分前のメールですね。
資料そんなに早く作れませんって。
「申し訳ございません。すぐに対応いたします」
僕は謝る事しかできない。
なぜなら…。
これはさっきも言いましたね。
そんな出来事の直後、出張のお土産を配る6時出勤上司。
「君はいつも不機嫌な顔をしているな。もっと笑顔になれないのかね」
あなたに今すぐこの案件を任せたい。
なんなら全ての仕事を任せたい。
「すみません。笑顔、意識しますね」
僕は謝る事しかできない。
なぜなら笑顔が下手だと分かっているから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
なんか疲れた。
年収300万。
実家住み。
彼女も趣味もありません。
何が楽しくて生きているんだろう。
真っ暗な部屋、無意味につけたテレビの前でコンビニ弁当を食べる。
「あんた、こんな早く帰ってくるならご飯作ったのに!」
母さん、あなたは社交ダンスの帰りですか。
「ごめんごめん。言い忘れちゃった」
「まったくもう…。誰に似たのかしら」
あなたの社交ダンスが月3万円っていうこと、まだあなたの口から聞けていないです。
正直、もう僕の懐からは払えないです。
「そんなコンビニのものばかり食べているからどんどん笑顔が消えていくのよ」
そうだね。たまには料理もしなきゃいけないよね。
残業がなければ出来るかもしれない。
「生きてて楽しい?って私なら思っちゃうけどね」
そんな事、僕が一番思っているよ。
なんで実の母親からそんな事言われなきゃいけないんだよ。
もっとなんか、こう、他にあるでしょ…。
お疲れ様とか、頑張っているねとか…。
なあ、母親ってそういうものなんじゃないのかよ。
「なんでそんな事、言われなきゃならないんだよ!!」
…ごめん母さん。
心の声が抑えきれなかった。
「…ごめん母さん。明日から頑張るから」
僕は謝ることしかできない。
我慢の連続。
そんな日々。
朝いつも通り8時半に出勤した時。
「君はいつも遅く来るな。若いんだから一時間前には出勤するべきなんじゃないかね」
機嫌の悪い上司にそう言われた。
あなたの机の上には冷えてるコーヒーと新聞紙がありますね。やることも無いくせに6時からデスクにいる上司様。
あなたが何を生み出しているのか、30文字以内で教えてくれ。
「すみませんでした。以後気をつけます」
僕は謝る事しかできない。
なぜなら若手の平社員だから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
9時になり仕事が始まった時。
朝イチで電話がかかってきた。
面倒臭いお得意様だ。
「昨日メールしたんですけど、まだ見てくれてないんですか?」
昨日は日曜日だ。
そして今さっき始業したばかりですが…。
「申し訳ございませんでした。すぐに確認いたします」
僕は謝る事しかできない。
なぜならお客様からお金を頂いているから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
お昼休憩、カップラーメンを食べている時。
運悪く会社で一番面倒臭い人達に会った。
通称オツボネ。上辺だけの人間関係で満たされている、なんとも愉快な四人組だ。
「えっ、なんか臭くない?」
「たしかに!何かしらこの匂い」
「あの人よ、あの人。会社でカップラーメン食べているわよ」
「よく食べれるわね会社で」
そうだよ、豚骨ラーメンだよ。悪いか。
あなた達の悪口陰口の方がよっぽど健康状態が悪くなりそうに感じるのですが。
「すみません。他のところ行きますね」
僕は謝る事しかできない。
なぜならレディーはファーストしなければいけないから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
15時、仕事がひと段落した時。
面倒臭いお得意様から再度お電話。
「さっきのメール、見てくれましたか?早めにレスが欲しいんですけど」
あぁ、10分前のメールですね。
資料そんなに早く作れませんって。
「申し訳ございません。すぐに対応いたします」
僕は謝る事しかできない。
なぜなら…。
これはさっきも言いましたね。
そんな出来事の直後、出張のお土産を配る6時出勤上司。
「君はいつも不機嫌な顔をしているな。もっと笑顔になれないのかね」
あなたに今すぐこの案件を任せたい。
なんなら全ての仕事を任せたい。
「すみません。笑顔、意識しますね」
僕は謝る事しかできない。
なぜなら笑顔が下手だと分かっているから。
逆ギレする権利はないと思っているから。
なんか疲れた。
年収300万。
実家住み。
彼女も趣味もありません。
何が楽しくて生きているんだろう。
真っ暗な部屋、無意味につけたテレビの前でコンビニ弁当を食べる。
「あんた、こんな早く帰ってくるならご飯作ったのに!」
母さん、あなたは社交ダンスの帰りですか。
「ごめんごめん。言い忘れちゃった」
「まったくもう…。誰に似たのかしら」
あなたの社交ダンスが月3万円っていうこと、まだあなたの口から聞けていないです。
正直、もう僕の懐からは払えないです。
「そんなコンビニのものばかり食べているからどんどん笑顔が消えていくのよ」
そうだね。たまには料理もしなきゃいけないよね。
残業がなければ出来るかもしれない。
「生きてて楽しい?って私なら思っちゃうけどね」
そんな事、僕が一番思っているよ。
なんで実の母親からそんな事言われなきゃいけないんだよ。
もっとなんか、こう、他にあるでしょ…。
お疲れ様とか、頑張っているねとか…。
なあ、母親ってそういうものなんじゃないのかよ。
「なんでそんな事、言われなきゃならないんだよ!!」
…ごめん母さん。
心の声が抑えきれなかった。
「…ごめん母さん。明日から頑張るから」
僕は謝ることしかできない。
我慢の連続。
そんな日々。