トリック・ビブリオ

文字数 692文字

起)図書館で一人で読みふけっている記憶喪失の主人公。自分がいったい何者なのかと思いながらも、出口が封鎖された図書館で本を読み続ける。なんで閉じ込められているのか、なんでこんなところにいるのかわからないまま、静かに本を読み続けます。そんな彼を一緒に閉じ込められた自分の名前しか覚えていない女性 久坂 雛穂はそんな主人公に対して文句を言いながらも隣で本を読み始める。

承)雛穂の言葉に主人公が今の状況がだめだと思い、探索を始めるが図書館の探索を始めるが、鍵もなく、窓の隙間などにガムテープなどで綺麗に封じられており、徐々に気力を失った主人公たちは、図書館の本を使いドミノなどの遊びを始める。

転)それも飽きてしまい、主人公たちは再び本を読み始めると、主人公たちがいったい、なんで閉じ込められているか思い出す。閉じ込められた理由は、密室による人間の心理はどのように変化するか、という実験のことを思い出し雛穂はその実験の関係者ということを思い出す。
そして、主人公は雛穂から自分の名前が修一、という名前を思い出すが、どうにも主人公はしっくりこない。

結)そして主人公がこの実験の被験者ということを知り、驚き、なんで、と当然困惑するが、雛穂の励ましによりもう少しここを脱出すように頑張ろうとする。だがどれほど頑張ってもその結果は変わることはなく、主人公は休憩がてら本を読むことにする。すると、なぜか本を読むことになると、頭が空っぽになることに気づき、深く考えないでシンプルに本を読んでいると、本に書いてある一文に驚きと戸惑いが現れる。
主人公の正体は被験者の修一でもなく、本を読んでいるのはあなたでした。
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