プロット

起）医者の両親を持つ空町シュンは、今日が中学の入学式。忙しい両親は式に来ない。幼い頃から仕事を優先して学校行事に参加したことがない両親に期待していないシュンは、一人入学式に向かう。中学校の校門に着いたとき、新入生を眺める幽霊の女の子、レイに出会う。

承）レイは一年前、中学二年の終わりに幽霊になったらしい。幽霊になって一年。成仏する前にもう一度青春を送りたいレイに付き合わされる形で、運動会や遠足などに積極的に参加するようになったシュン。次第にシュン自身も学校生活を前向きな気持ちで送るようになる。半年が経ち、シュンは母親と口論になる。そのあと味方をしてくれると思ってレイに口論のことを話すが仲直りするように勧められ、シュンはレイに怒鳴ってしまう。

転）シュンが怒鳴ったあと姿を現さなくなったレイ。レイの言葉を気にし、シュンは母親に謝ろうと職場の病院へ行く。そこで会った老夫婦はレイの祖父母で、事故に遭ったレイは意識を取り戻さないままずっと入院していると言う。レイがまだ生きている人間だと知り自分の失言に気付くシュン。レイと青春をした半年間のことを思い出しながらレイを探し始める。

結）レイを見つけたシュン。レイは泣きながら自分のことを話す。シュンは「生きたレイと青春を送りたい」と告げ、レイを説得する。レイの魂は体に戻り、レイは目を覚ます。
翌年の春。二年生に進級したシュンと復学したレイは並んで校舎に入った。「私、おばあちゃんになっても青春していたいな」「レイならできるよ。それこそ、成仏するまで、ね」