「秘密の歌い手unknownと新作お菓子レビュー」プロット

文字数 1,027文字

起)中学1年の女の子アキは、毎朝校門前で挨拶をしている生徒会長のイケボを聞く事と、親友のミモザとふたりで新作お菓子のレビュー動画を上げるのが趣味。
顔出しはしていないものの、お菓子動画のフォロワーが300人を過ぎる頃、2人の元にメールが届く。
「貴女達の声が気に入りました。僕の曲を歌ってもらえませんか?」
ソラと名乗る少年のどこまでも澄み渡る空のような音楽を聞いて2人は感動。どちらの声が気に入られたのか分からないまま、2人ともがそれぞれデモ歌を録って送ると、音源とミックスされた美しいデュエット曲となって戻ってきた。

承)2人の歌った曲の再生回数はどんどん伸びる。
そのうち、この曲に動画を付けたいという神絵師も現れて、ミュージックビデオの再生数は爆上がりし、学校のお昼の放送でもかかるほどのヒット曲に。
正体は秘密のままだけど、舞い上がり浮かれる2人が思わず渡り廊下で音楽に乗って歌を口ずさむところへ「お前達、あの2人に声が似てるな」と声がかかる。
放送部の部長だという二年生の神経質そうな眼鏡男子、麗音(れおん)に疑われつつも、2人はソラと通話アプリの文字チャットで連絡を取りつつ2曲目の曲を完成させる。

転)テレビ局から、番組内のバーチャルライブに出演してほしいとの誘いが来る。その頃、麗音はミモザが落としてしまったmicroSDを拾い、そこに入っていたデモ音源データから、2人の正体に確信を持つ。
実は麗音も、同じ番組に呼ばれていた作曲者の1人だった。
麗音に放送室に閉じ込められ、正体を学校でバラされたくなければ、自分の歌を歌えと強要される2人。
ソラへ通話アプリで初めて電話をかけて助けを呼ぶと、聞いた事のある声。助けに来たのは生徒会長と書記の男子だった。

結)ソラの正体は生徒会長で、イケメン書記は神絵師だった。麗音の話を聞いて、どうしたものかと悩むソラ達だったが、麗音の曲を先に聞かされていたアキとミモザは、この曲はソラの声が似合うと主張する。ソラは音痴だから無理だと言うが、麗音はロボット音声系の音楽を作っていたためソラの声だけを貰うことにして、バーチャルライブは大成功。
街の大スクリーンでそれを見届けたアキとミモザは、2人でコンビニに寄る。新作のお菓子をどれにしようかと悩んでいると、突然のイケボ。
「良かったら、僕がお菓子動画のBGM作ろうか?」
「じゃあ俺、タイトルでもちびキャラでも描いてやろうか?」
趣味の動画まで目立っては困ると、遠慮する2人だった。
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