第1話

文字数 437文字

心を扱う仕事をしている人が、相手に心を許すことなく、悩みの相談に乗る。
これがカウンセラーの仕事です。
心を許せない相手に悩みを打ち明けるなど、アホとしか言いようがない。
私の父は、私が幼い頃母に
「愛してるよ」
とレストランで食事の最中呟いて
「やめて」
と嫌がられたが、心を通わせないまま、肉欲だけで結婚して子供が出来た結果がこれだ。
本質的に心を通わせている相手にかける言葉とは思えない。
心と心のひだとひだが触れ合う。これが本当のセックスだと思う。
それがないまま肉体だけが摩擦によるぶつかり合う。
気味が悪い。
いくら回数を重ねている相手より私の方がましだ。
誰と心を通わせたいんですか?
と聞いてきたカウンセラーがいた。
恐ろしくドメスティック差別主義の世界を、我々は生きています。
心を通わせられるなら誰でもいい。それは人間本来の純粋な思い。
それが現代日本人にはない。
早く死んでくたばり、ヨーロッパ人の手先になった方がいいと私は思う。
イギリスへ行きたい。あの種の人たちは純粋な人が多いと思う。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み