アーティスト概要

文字数 1,309文字

①アーティスト名
西田圭吾(にした けいご)

②メンバー構成
ソロ

③メンバーの特徴
ギター一本で歌い上げるアーティスト。
バックバンドが存在しない。
年齢は三十二歳。猫背天パで、いかにも人の良さそうな笑い方をする。
癖の強い歌い方と、小細工無しに心に刺さるまっすぐな歌詞が特徴のため、好き嫌いはかなり分かれる。
そのことについて彼は、こう語っている。

「確かに、『売れる』っていうのは大事だと思うんです。ドラマに起用されたり、CDがたくさん売れたり。昔はそういうのがゴールだと思ってたんですけど、歌っているにつれて『目の前の一人にさえ届けば』って考えるようになったんです。他の何人に貶されてもいいから、その一人だけでも僕の歌で救いたいな、なんて。
…おこがましい…ですかね?」

ちなみにバックバンドが存在しない理由は、「気楽だから」なんだそうだ。
「一人の方が色々やりやすいし、僕がほら…なにかやらかしちゃっても迷惑かからないし」と彼は笑う。
他のバンドとのタイアップでは、その癖のある歌声にコラボ相手が飲まれてしまう。本人は全く悪気がないらしいが、それ以来彼に持ち込まれるコラボ依頼が減ったことは言うまでもない。

④代表曲名
「よるのうた」(2016)
なかなかデビュー出来ずに悩んでいた頃の作品。ギターのアルペジオで演奏される。
聞く人の心にそっと寄り添うようなメロディーで、少し懐かしい響きがする。
心音と同じくらいのBPMをとっている。
「「この夜が怖い」 と 泣くなら
僕は 歌い続けるよ」
歌詞には、聴く人の不安な夜が少しでも満たされるようにという願いが込められている。

⑤そのアーティストの歴史
生粋の路上ライブあがり。
二十六歳の時、「なんか違う」と言って当時務めていた会社を退職。
父親に勘当されかける。

「ずっと抑えてきた『歌う』とか『作る』ことに関する欲望が溢れ出てきて、「僕はこのまま死にたくない」って思ったんですよ。
変な話ですけど。それで会社を辞めて、
駅前で朝から晩まで歌ってました。」

とあるレコード会社に作品を持ち込んだところ、「…君は思想家なの?うちでこんなのは出せない」と言われてしまう。その後も様々なレコード会社に持っていくも全て玉砕。
正直もう諦めようかと考えていたが、彼の頭には一人の女性が浮かんだ。自費で出したCDを買ってくれた、唯一の客。
彼女はその時、「あなたの音楽は、人を救う力があるから」と言ったそうだ。その言葉は、彼の心に残って離れなかった。

「だから僕、やめなかったんですよ。辞められなかった…の方が正しいのかな。
そのとき、『一言』の重さに気づいたんです。彼女の言葉で僕が救われたように、僕の言葉も誰かを救える力があるはずだ!って思っちゃったんですよ。」

その後も彼はしつこく持ち込みをし、二十九歳でやっとデビューに漕ぎ着けた。

「彼女がいなかったら多分、僕はここに立ってないんじゃないかな…?」

その言葉通り、彼の曲の歌詞には度々その女性と思われる人物が登場している。

※イラストとのコラボ可能
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