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鯉も睡る季節
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目次
第1話 鯉も睡る季節
文字数 142文字
鯉が睡る。
冷たい水の中で、
音も無く、水底に沈む。
鼻先にパンを投げても
ミミズを投げても
触手を動かすことはない。
世間がクリスマスだろうと
大晦日だろうと
正月だろうと
その胸鰭を動かすことはない。
近い将来、
水中に春の陽光が差し込むと
その尾鰭をまたゆっくりと動かし始める。
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第2話 囲炉裏端
鯉も睡る季節
Sanyasetsubun01
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第1話 鯉も睡る季節
第2話 囲炉裏端
第3話 JRのバイオリン弾き
第4話 冬支度(短歌 五首)
第5話 日曜日の市場
第6話 友情
第7話 師走(五言絶句)
第8話 冬の川(俳句六句)
第9話 年の暮れ(短歌)
第10話 浅草寺の鯉
第11話 白雪
第12話 高橋君
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