第1話

文字数 369文字

堕落の時代は説教フェチの時代でもある。
自分で喜びを作る努力を怠る人々は、堕落の自覚を促すお説教を食い入るように見つめる。
どうせ熱を持つなら、そのお説教を跳ね返すくらいの悪になればいい。
日本の悪の悲しいのは言葉が汚い。美意識がない。ロマンスが生まれようがない。
チーターや、ヒョウのような動物的鋭利さと、無駄のなさ。任務目的を無駄なく遂行する堕落者としての悪。それがいない。
ナンパもそう。それほど面白いものなら、その熱と本気をクールに演出する努力を見せてみろ。
虎とヒョウがしつこく、追い回し食い下がりながら、殺し合う本物の危険なロマンス。それがない。
岡田だのひろゆきだの二流説教師のくだらん説教をありがたがって聞いている暇があったら、俺のところにきて漫画のアシスタントを手伝うか、それが出来ないなら、危険な悪になれ。俺はもうとっとと次へ行く。
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