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詩「冬の雨」
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目次
冬の雨
文字数 121文字
逃げ出すように
露店風呂につかっていると
雨が降ってきた
ぼくは裸のまま立ち上がって
全身にそれを浴びた
いつ以来だろうか
なにも身にまとっていない
丸裸のまま
零れ落ちる悲しみを
全身で感じるのは
――。
ふとぼくは
夏が懐かしくなった
もう少し
生きてみようと思った
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詩「冬の雨」
有原野分
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