第1話
文字数 1,339文字
ななみちゃんは、とってもこわがりなおんなのこ。いたずらっこなこいぬのももちゃんと、いちばんのなかよしです。
そんなふたりも、ときどきけんかしてしまいます。
あるひ、ももちゃんが、ななみちゃんのだいじなおにんぎょうさんを、こわしてしまいました。
ないているななみちゃんのところに、ももちゃんがやってきます。
「こないでよ。ももちゃんなんて、きらい!」
ななみちゃんがそういうと、ももちゃんはかなしそうにないて、どこかにいってしまいました。
まだななみちゃんがないていると、ママがえほんをよんでくれました。ゆうかんなおひめさまとまほうつかいが、わるいおうさまをやっつけるおはなしです。
「わたしも、おひめさまたちみたいになれるかな?」
「なれるわよ、きっと。」
ママは、そういってにっこりわらいました。
そのよる。
ななみちゃんは、きにいったそのえほんを、なんどもよんでいました。
するととつぜん。
えほんがぴかっとひかりました。
「わ~!」
ななみちゃんは、えほんにすいこまれていきました。
きがつくと、ななみちゃんは、ももちゃんといっしょに、おしろのひろいろうかにたっていました。ふくも、まほうつかいみたいです。
「わん!」
「ついてこないでよ!」
ななみちゃんがそういっても、ももちゃんはついてきます。
ななみちゃんがまわりをみていると、ひとりのおんなのこがはしってきました。かわいいドレスに、けんをもっています。
「まほうつかいさん、わたしはこのくにのおひめさまです。いよいよ、わるいおうさまをやっつけるときがきましたね。」
ななみちゃんにむかって、おひめさまはいいました。
「さあ、いきましょう!」
「はっ、はっ、は! おまえたちに、わたしがたおせるかな?」
「やーっ!」
おひめさまはいっしょうけんめいおうさまにこうげきするのですが、なかなかききません。こわがりなななみちゃんは、うごくことができませんでした。ももちゃんも、ふるえています。
「おひめさまは、なんでこわくないんですか?」
ななみちゃんは、おひめさまにききました。
「わたしは、たいせつなものをまもりたいのです。このくにのくらしや、ここにすむひとびと……。そのためなら、なにもこわくなんてない。」
「たいせつなもの……。」
ななみちゃんは、そばにいるももちゃんをみました。
「わたしも、たいせつなももちゃんをまもりたい!」
そういって、おひめさまのとなりにたちました。
そんなななみちゃんをみて、おひめさまはにっこりわらいました。
「ゆうかんなまほうつかいさん。わるいおうさまに、まほうをかけてください。そうすれば、やっつけることができます。」
「よーし、それー!」
「うわ~っ!」
おうさまはどしーんとたおれると、うごかなくなりました。
「やったー!」
ななみちゃんは、おひめさまとハイタッチをしました。
「ありがとうございました、まほうつかいさん!」
すると、ななみちゃんはふたたび、ひかりにつつまれました。
「きゃ~!」
めをさますと、ななみちゃんはおうちにいました。となりには、ももちゃんがすわっています。
「ごめんね、きらいなんていっちゃって。だいすきだよ、ももちゃん!」
「わんっ!」
それからふたりは、いつまでもなかよくくらしました。
そんなふたりも、ときどきけんかしてしまいます。
あるひ、ももちゃんが、ななみちゃんのだいじなおにんぎょうさんを、こわしてしまいました。
ないているななみちゃんのところに、ももちゃんがやってきます。
「こないでよ。ももちゃんなんて、きらい!」
ななみちゃんがそういうと、ももちゃんはかなしそうにないて、どこかにいってしまいました。
まだななみちゃんがないていると、ママがえほんをよんでくれました。ゆうかんなおひめさまとまほうつかいが、わるいおうさまをやっつけるおはなしです。
「わたしも、おひめさまたちみたいになれるかな?」
「なれるわよ、きっと。」
ママは、そういってにっこりわらいました。
そのよる。
ななみちゃんは、きにいったそのえほんを、なんどもよんでいました。
するととつぜん。
えほんがぴかっとひかりました。
「わ~!」
ななみちゃんは、えほんにすいこまれていきました。
きがつくと、ななみちゃんは、ももちゃんといっしょに、おしろのひろいろうかにたっていました。ふくも、まほうつかいみたいです。
「わん!」
「ついてこないでよ!」
ななみちゃんがそういっても、ももちゃんはついてきます。
ななみちゃんがまわりをみていると、ひとりのおんなのこがはしってきました。かわいいドレスに、けんをもっています。
「まほうつかいさん、わたしはこのくにのおひめさまです。いよいよ、わるいおうさまをやっつけるときがきましたね。」
ななみちゃんにむかって、おひめさまはいいました。
「さあ、いきましょう!」
「はっ、はっ、は! おまえたちに、わたしがたおせるかな?」
「やーっ!」
おひめさまはいっしょうけんめいおうさまにこうげきするのですが、なかなかききません。こわがりなななみちゃんは、うごくことができませんでした。ももちゃんも、ふるえています。
「おひめさまは、なんでこわくないんですか?」
ななみちゃんは、おひめさまにききました。
「わたしは、たいせつなものをまもりたいのです。このくにのくらしや、ここにすむひとびと……。そのためなら、なにもこわくなんてない。」
「たいせつなもの……。」
ななみちゃんは、そばにいるももちゃんをみました。
「わたしも、たいせつなももちゃんをまもりたい!」
そういって、おひめさまのとなりにたちました。
そんなななみちゃんをみて、おひめさまはにっこりわらいました。
「ゆうかんなまほうつかいさん。わるいおうさまに、まほうをかけてください。そうすれば、やっつけることができます。」
「よーし、それー!」
「うわ~っ!」
おうさまはどしーんとたおれると、うごかなくなりました。
「やったー!」
ななみちゃんは、おひめさまとハイタッチをしました。
「ありがとうございました、まほうつかいさん!」
すると、ななみちゃんはふたたび、ひかりにつつまれました。
「きゃ~!」
めをさますと、ななみちゃんはおうちにいました。となりには、ももちゃんがすわっています。
「ごめんね、きらいなんていっちゃって。だいすきだよ、ももちゃん!」
「わんっ!」
それからふたりは、いつまでもなかよくくらしました。