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詩「蝶」
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目次
蝶
文字数 147文字
芋虫が無邪気な興味に捕まった
芋虫は葉っぱと瓶に入れられた
芋虫はもがいた
時がくる
仕方がないから葉を食べた
時期が迫る
時がきた
芋虫は
透明な瓶の壁で蛹になる
壁は中身を隠さない
溶けたその身を外界に曝す
姿を変える苦悩を見せる
拒む術はない
観察者に秘密を暴く悦びを与えたね
蝶が飛んでいく事を許された
次はないぞ。
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詩「蝶」
矢萩 羽
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