第4話

文字数 1,267文字

「あなたこそこのハダカンの国の勇者、ペペロンチーノ王子あなたには魔王討伐隊を編成し、ん?何か物音が----。」
明かりとりの天窓が割れて守屋が登場するが息がきれている。
守屋「ハアハア返してもらう全知全能の書」

時をさかのぼること二時間、ハダカンの街に入るとき門番に金がないので身ぐるみをはがされたのだ。俗に言う交通税だ。その際何も失うものはないと思ったのもつかの間、全知全能の書がもし捨てられると願いの効果が消えることをアフロディーテから聞かされ、慌てて取りに行くと古本屋で売られて、勇者の骨董の趣味で買われたことをアフロが裏ワザの予知能力で当てたのだけど。骨董屋で悪魔の本だと噂され今勇者の編成チーム発足の景気ずけにお焚き上げされるところだった。
ペペロン「おやおや守屋ボーイ、君はそんなにこの悪魔の書がほしいのかい?さっきからしつこいな。だったら僕に勝ってみなよ。youは悪魔にでもなりたいのかい?」
ペペロンは本を炎にかざす
守屋「なにをすればいい」
ペペロンが全知全能の書を炎にかざして脅しながらこう言った。
「明日3対1の勝負をしよう、その後ろにいる2人もね。」
いんじ「気付いてたのか。」
「-----------。」
やだね。----といいたいがここで問題を起こすとこいつは勇者と呼ばれるくらいだから勇者支持層から罵倒され、町のひとたちと付き合いにくくなる。おれらは悪魔の本が欲しいだけ。そう考えてる時、正々堂々とアフロが正面の入り口から入ってこう言った。
「アフロディーテが命ずる。その全知全能の書を返しなさい」
「!!!」
ペペロン「あなたは女神アフロディーテ!なぜあなたがここに私のパーティ編成を断ったくせに」
花木「知り合いか?訳ありか?」
いんじ「明らかにペペロンが逆上しているぞ。」
アフロ「わたしそのひと振ったの!」
ペペロン「黙れ黙れ黙れ!」
本を燃やされそうで焦る二人よそに守屋は隙を伺っていた。
王子のお付きの人があやしにかかる。ペペロンチーノの目線が本からそれた、その瞬間、守屋がひとっ飛びして素早く本を取り返した。蹴りつけジャンプした足跡がクッキリとそのスピードを物語る。
ペペロン「負けた。」
砂埃が舞い上がる。
アフロ「いまならパーティを組んでやってもいいわよ。」
ペペロン「ほんとですか?」
アフロ「条件付きでね!」
その条件とは守屋たちを勇者御一行にすることだった。
守屋「俺たちが勇者御一行だあ?」
アフロ「はっきりいいます今のこいつら(ペペロンチーノ)では魔王はおろかこの前倒した雑魚にだって勝てないわ。それにいまのあなたたちだって魔王の秘めたるチカラにどれだけ叶うかわからない!だから修行してもらいます!」
いんじ「俺たちが魔王倒す前提で話してやがるよこいつ。」
花木「具体的に言ってなにをすればいいんだ?」
アフロ「さすが花木は話がはやいわ。三人に魔法を覚えてもらう。
守屋あんたは別メニューよ。ペペロンチーノあんたも!試したい事があるの。」
「?」
こうして修行が始まる。
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