第４話

　俺はノックとの話を終えて支部を出た。
「ボッチ確定となると……、ある程度の生活必需品は買っておいた方が良いかもな」
　俺は道具屋へと向かった。
「農機具一式をこの場所に送ってほしい」
「農機具ですか？剣や盾ではなく」
「あぁ、これから必要になってくるものだから」
　王都を出る時に当面の費用と言う事で金貨を貰っているので予算は問題無い。
「あ、後大工用具一式も買っておかないとな……」
　俺はこれから必要な物を考えながら購入していった。
　ノックの話だとこれから俺の行く場所は廃村になった場所、と言う事はボロボロ状態になっていると思う。
「だったら自分でリフォームするしかないよな」
　騎士がリフォーム出来るのか？と言われれば俺に関してはハイ！と答えられる。
　元々農村出身、自分の事は自分でやるように、と厳しく鍛えられた俺はある程度の事なら自分で出来る。
　武器の手入れだって自分でやっていたし料理だって出来る。
　野営していた頃は支給された食事をアレンジして美味しくしたものだ。
「さて、これで良いな、では改めて出発するか」
　俺は赴任先へと向かった。