第1話

文字数 1,448文字

起)中学1年生のイケメンツインズ、
音羽響希(おとわひびき)音羽叶奏(おとわかなで)
兄の響希(ひびき)はサッカー部のエースでリーダー的な存在。
2分遅れで誕生した叶奏(かなで)はマイペースで気分屋の王子様タイプ。
学校では太陽の響希(ひびき)、月の叶奏(かなで)の「音羽(おとわ)ツインズ」として有名だ。ふたりのとなりの家に住んでいる幼なじみの春川夢音(はるかわゆのん)(中1・ヒロイン)は内気な性格で、ひそかに叶奏(かなで)に片思いをしている。
また、音羽(おとわ)ツインズと仲良くしているせいで、学校でいじめられている。
響希(ひびき)叶奏(かなで)は、日韓合同ティーンズオーディション「ネクストステージ」に応募することを決める。ふたりの間で「良い結果をだしたほうが夢音(ゆのん)に告白する、負けたほうは諦める」という約束を交わす。

承)書類審査を通過したふたりは、中野サンプラザホールで行われる二次審査の会場にいた。そこには、昨年度の同オーディションで最終審査まで進むも落選した詩絽山(しろやま)アルト(15)、未経験ながら美しいソプラノボイスの持ち主、星川(ほしかわ)ランドル譜生雅(ふうが)(13)、ミュージックアカデミー特待生の韓国人、オンユ・リリック(16)を中心に個性的なメンバーが集まっていた。
叶奏(かなで)は、初めて味わう空気に気圧され会場を去ろうとするも、夢音(ゆのん)に励まされ留まる。それを見ていた響希(ひびき)は、叶奏(かなで)へのライバル心を燃えあがらせる。
二次審査は、二分間で自由に自分自身を表現するというもの。
トップバッターに指名された叶奏(かなで)は、夢音(ゆのん)に自信をもらったおかげで、自由にのびのびと歌を披露し高評価を得る。一方の響希(ひびき)は、叶奏(かなで)の高評価に焦りを感じ、満足のいくパフォーマンスができなかった。

転)三次審査は、軽井沢を舞台にした一週間の宿泊合宿だった。
同じころ夢音(ゆのん)は、オーディションを主催しているレコード会社から、ミュージックアカデミーへのスカウトを受けていた。どうするか悩み、叶奏(かなで)に直接相談しようと軽井沢の合宿先へ向かう。そして、自分も挑戦してみようと入学を決意する。
宿泊合宿初日、響希(ひびき)にとって思いがけない人物が登場する。響希(ひびき)のクラスメイトでライバル的存在の三田詠司(みたえいじ)(13)だ。詠司(えいじ)は書類審査で落選したものの、諦めることなく、自ら作詞作曲した曲をオーディションのプロデューサーへ送り続けていた。その内容が評価されての特別措置だった。
三次審査は3つのチームにわかれ、富士急ハイランドの野外ステージ(大勢の観客あり)で課題曲を披露する。詠司(えいじ)と同じチームになった響希(ひびき)は、詠司(えいじ)やチームメンバーたちの実力を見て、焦りから空回りしてしまう。叶奏(かなで)は未経験ゆえの実力不足という現実に立ち向かう。
ひょんなことから合宿審査の手伝いをすることになった夢音(ゆのん)は、同世代のオーディション参加者たちから次々にアプローチされて戸惑う。

結)最終審査の結果、響希(ひびき)叶奏(かなで)はデビューグループに選ばれなかったが、ミュージックアカデミーの練習生として事務所に所属することになった。
響希(ひびき)叶奏(かなで)夢音(ゆのん)の三人は、互いに切磋琢磨しながら、それぞれの夢に向かい進んでいく。
夢音(ゆのん)への告白は、どちらかのデビューが決まるまで、おあずけになった。

あらすじ
中1のイケメンツインズ音羽響希(おとわひびき)音羽叶奏(おとわかなで)。同級生で幼なじみの春川夢音(はるかわゆのん)(ヒロイン)への告白をかけ日韓合同オーディションに挑戦する。叶奏(かなで)夢音(ゆのん)は両片思いだが、夢音(ゆのん)が同年代のオーディション参加者たちから猛アプローチされる。夢音(ゆのん)叶奏(かなで)へ一途だが、逆ハーレム状態に戸惑う。響希(ひびき)叶奏(かなで)は最終審査まで残るもののデビューは逃がし、告白は延期に。
夢音(ゆのん)響希(ひびき)叶奏(かなで)は、ミュージックアカデミーに入学し夢を追いかけていく。




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