殺人鬼と少女

文字数 1,398文字

むかしのむかしはたまたむかしのお話

とある夜の満月の夜のこと…

一人の少女は青い月を見ていた

少女は足がすくみ立ち上がれなかった

そこに居たのは

返り血に染まった殺人鬼であった

その殺人鬼は青い満月を見て悲しそうな目をしていた

少女は気になり声をかけた「どうしたの?何かあったの?」と声をかけた

殺人鬼は小さな声でこう言った「また罪のない人を殺めてしまった」と…

少女は何も言えなかった

殺人鬼は一瞬 驚いた様な表情で何処かえ立ち去って行った

私は恐怖で 泣いてしまった 怖くて急いで家に走った

数日後また殺人鬼が私の目の前に姿をあらわした

また青い満月の日であった…

私は「私を殺しに来たの」と聞いた

殺人鬼は小さい声で「違う」と答えた

そして殺人鬼は私に古い写真を手渡した…

殺人鬼は半泣きになりながらも細い声で話 始めた

遥か昔この村には多くの人が支え合っていた

だが とある日 村の全員が殺されていた

私は訳も分からず走り知らない村に着いた

少し歩くと知らない男に声をかけられる

男は「あの村の子か?」

「カスミソウ…」それは私の殺人鬼の名前でもあった

だがその名前はあの村でしか呼ばれなかった名であった

私は絶望したあの村の唯一の生き残ったのは僕だけのはずだと言い返した

男は「あの村の住人俺が殺したんだよ…」と

私は何も言わずに立ち去った

次の日に事件は起きた

宿の中で私はその男を殺めていた

「感情」「気待ち」などなかった

だがその事件は自殺と判断された

それをさかえに人を殺すようになったと…

悲しそうな声で呟いた

日が見え始め

私がよそ見をしている間に気が付いたら殺人鬼は立ち去っいた…

次の日 殺人鬼のカスミソウは逮捕され

数日後に死刑が言い渡された

私は彼とは関係ないが泣き叫んでいた…

彼と居るのが楽しかったのであろう…

数年と数ヶ月がたったであろう 青い満月のとある日に…

死刑されたはずのカスミソウがそこにいた

私は溢れてくる感情で胸がいっぱいだった

カスミソウは口を開き「綺麗なカスミソウがいっぱい咲いているところを見つけたんだ」と言った

私は頷き 「カスミソウがいっぱい咲く場所へと歩いていった」

道中で彼はこう言った「カスミソウの花言葉はね…幸福」と…

私は「今あなたの隣にいる事が嬉しい」と恥ずかしがりながら言った

カスミソウは苦笑していた決して小馬鹿にしているように見えなかった…

しょうもない話をしながら数時間歩いたであろう…

咲き乱れるカスミソウがいっぱいだった

私は目をキラキラさせ花の冠を作りカスミソウの頭に乗せてあげた

カスミソウ嬉しそうな笑顔を見せてくれた

私は一つ問いかけた

カスミソウは死刑になったはずなのに何で…と

カスミソウは答えた実は死刑される前日に違う人と入れ替わり

今こうして君に会える…と

そして口パクで「また青い満月の日に…」と

咲き乱れるカスミソウで彼が消えていくような感覚になった…

そして目が覚めると朝になっていた

いつから夢だったのか分からない

だけど手の中にあったのはカスミソウの花で作った冠であった…

カスミソウを握りしめ空を見つめていた

また青い満月の日が待ち遠しい…なぁ

end

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