真夜中に、好きなひとのことを想っていた…
文字数 951文字
何時だろう
24:50……
彼女が泣いてる夢だった
訊いてみた
その
涙の理由を訊くアイツ
眠れなかった秋の夜
浮かんでは消えるあの面影
なぜか自然と涙がにじむ
二学期、最初の日
クラスの皆んなが大人っぽくなってた
陽に焼けてたせいかな
オレだけなんか、ガキのままで…
ニ学期のアイツ
陽に焼けて、夏休み前より少し男っぽくなり……
アタシ、ガンバロー
フツーの女子から飛び出して、もっとアイツに近づこう
そう思ってるんだけど…
視線をそらすって、やっぱり……
アタシたちの関係、もろくて崩れやすいのかも
好きな気持ちが、思い出を美化しちゃうから?
アタシ、なんか間違ってたかな…
こんな真夜中
アタシはアタシ自身と格闘する
アタシはアタシが大嫌い
けどもそれを隠して生きてる
いつもそうやって、自己肯定感を噛み殺してきた…
本当は誰かに褒めてほしい
生きているだけで偉いね、呼吸しているだけで偉いね、って
だったら……
自分で自分を褒めるしかないかな
明日の朝、いつも通り鏡を見た時
「アタシ、そんなにブスじゃないし」
って、暗示をかけよう
そして、正直に伝えよう
アタシの気持ち……
今年の夏、誰もいない校庭で
アタシ見てたんだ
部活の後、校庭でひとり汗を流していたアイツ…
きっと今頃、キミはグッスリ寝ているんだろう
その耳元でそっと囁きたい
「楽しかったね、今年の夏」って
……何したって訳じゃないけど
キミが隣に居るだけで、オレの胸はムズムズしてくる
だっていつも、キミから良い匂いが漂ってくるし……
オレ、すごくダサいし
そのうちきっとキミにフラれるかも知れないけど……
オレ、やっぱりキミが……
そうだ
明日キチンと、キミに伝えよう