【い】インサイドハーフ-逆三角形の中盤の前2人。インテリオールとも言う。

文字数 575文字

現日本代表なら柴崎。選ばれてほしいMFなら大島。過去をさかのぼれば、遠藤、小笠原、小野、中田英……。日本代表の中盤には、綺羅星のごとく名手がいるが、そのポテンシャルを最大限に発揮した選手は案外いないのではと思っている。

「帯に短し襷に長し」とはよく言ったもので、日本の中盤の選手はこれに当てはまる。誤解のない様に言えば、歴代の日本人MFは実力者として活躍し、大きく羽ばたいた。けれども彼らはどこかいつも窮屈そうだった。

一言でいえば「トップ下にしては得点力・打開力はないけど、ボランチにしては守備が不安」というやつだ。事実、中田英はローマで3列目に適応できず、トップ下にしては打開力の低さを指摘された。これは、今の柴崎にも言えることだ。彼が能力が高いのは一目瞭然だが、適性ポジションの少なさが海外での苦戦に繋がっている。

ではどうすればいいか。答えは一つ、インサイドハーフである。このポジションは実に日本人的MFに合致する。攻守に動き回り、前に出過ぎず自重しつつ決定的な仕事に絡みながらも、それなりに守備をする。後ろにはワンボランチでアンカーがいる。何事もそつなくこなし、器用で献身的な日本選手にぴったりではないか!

程々が日本人の美徳なら、平均値の高さを求められるインサイドハーフの定着は急務だと思う。勿論、体格の良いアンカー養成も含めて。
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