第1話
文字数 916文字
バレエをおどることがだいすきな
ワルツには、おどりがとてもじょうずな
おねえちゃんがいます。
ワルツはそんなおねえちゃんが
だいすきでもあり、
うらやましくもありました。
おねえちゃんはひとまえでおどるとき、
いつも にじいろのうつくしい
トウシューズをはいています。
ワルツはおねえちゃんがじょうずに
おどれるのは、にじいろのトウシューズを
はいているからだとおもいました。
そうおもったワルツは、
こっそりおねえちゃんの にじいろの
トウシューズをかりてきました。
「これをはけば、わたしもおねえちゃん
のように じょうずにおどれるわ」
ところが にじいろののトウシューズを
はいておどってみたものの、
おねえちゃんのようにうまくおどれません。
それに、にじいろだとおもっていた
トウシューズは ただ いろのうすい
ふつうのトウシューズでした。
ワルツはふしぎにおもいながらも、
こっそりおねえちゃんにそのトウシューズを
かえしにきました。
バレエのれんしゅうしつ へ いったら、
おねえちゃんがいっしょうけんめい
おどりのれんしゅうをしていたのを
みつけました。
そのときおねえちゃんがはいていたのは、
ボロボロのトウシューズでした。
ワルツは、おねえちゃんがにじいろの
トウシューズがなくてこまっていたとおもい、
かってにかりたことをあやまりました。
「おねえちゃんごめんなさい。
トウシューズをかってにかりてしまいました。
これがないとじょうずに
おどれなかったでしょう。」
するとおねえちゃんは
「いいのよワルツ。わたしはいつも
このトウシューズで れんしゅうを
していたのだから。」
といいました。
ワルツはビックリしました。
おねえちゃんがじょうずなりゆうは
にじいろのトウシューズをはいているから
ではなく、いつもれんしゅうを
たくさんして、トウシューズがボロボロに
なるまでおどっていたからなのでした。
それからというもの ワルツはじぶんの
トウシューズがボロボロになるまで
くるひも くるひも れんしゅうを
するようにしました。
それからしばらくしたのち、
ワルツは だれもがうらやむ
うつくしいバレリーナとなりました。
そのときの ワルツのトウシューズは
とてもきれいなにじいろに
かがやいていました。
(おわり)
ワルツには、おどりがとてもじょうずな
おねえちゃんがいます。
ワルツはそんなおねえちゃんが
だいすきでもあり、
うらやましくもありました。
おねえちゃんはひとまえでおどるとき、
いつも にじいろのうつくしい
トウシューズをはいています。
ワルツはおねえちゃんがじょうずに
おどれるのは、にじいろのトウシューズを
はいているからだとおもいました。
そうおもったワルツは、
こっそりおねえちゃんの にじいろの
トウシューズをかりてきました。
「これをはけば、わたしもおねえちゃん
のように じょうずにおどれるわ」
ところが にじいろののトウシューズを
はいておどってみたものの、
おねえちゃんのようにうまくおどれません。
それに、にじいろだとおもっていた
トウシューズは ただ いろのうすい
ふつうのトウシューズでした。
ワルツはふしぎにおもいながらも、
こっそりおねえちゃんにそのトウシューズを
かえしにきました。
バレエのれんしゅうしつ へ いったら、
おねえちゃんがいっしょうけんめい
おどりのれんしゅうをしていたのを
みつけました。
そのときおねえちゃんがはいていたのは、
ボロボロのトウシューズでした。
ワルツは、おねえちゃんがにじいろの
トウシューズがなくてこまっていたとおもい、
かってにかりたことをあやまりました。
「おねえちゃんごめんなさい。
トウシューズをかってにかりてしまいました。
これがないとじょうずに
おどれなかったでしょう。」
するとおねえちゃんは
「いいのよワルツ。わたしはいつも
このトウシューズで れんしゅうを
していたのだから。」
といいました。
ワルツはビックリしました。
おねえちゃんがじょうずなりゆうは
にじいろのトウシューズをはいているから
ではなく、いつもれんしゅうを
たくさんして、トウシューズがボロボロに
なるまでおどっていたからなのでした。
それからというもの ワルツはじぶんの
トウシューズがボロボロになるまで
くるひも くるひも れんしゅうを
するようにしました。
それからしばらくしたのち、
ワルツは だれもがうらやむ
うつくしいバレリーナとなりました。
そのときの ワルツのトウシューズは
とてもきれいなにじいろに
かがやいていました。
(おわり)