最強の武器に曲が流れるオプションがついてるので極力さわりたくない。
文字数 1,011文字
「勇者ユースケよ、お前に世界最強の武器エクスカリバーを授けよう」
「ありがたく頂戴します」
勇者こと俺、ユースケは世界を救い地上最強の武器を手に入れた。
長い髭の神が俺にエクスカリバーを渡してくる。
【エクスカリバーを装備しますか?】
もちろんイエスだ。
これで倒せないモンスターなどいない。
俺は文字通り最強になったんだ!
♪てれってれってれれ~
どこからか陽気な音楽が流れてきた。
「???」
「気分が上がるオプションをつけておいたぞ!」
「はあ?」
♪てれてれってれれれれ~
音楽は鳴り続けている。
「なんだよこれえ!」
「戦闘の時に便利じゃろ?そんなに感謝されるとは思わなかったぞ」
どうやらエクスカリバーからこのバカげた音楽が鳴っているらしい。
「戻せ!こんな機能はいらない!」
♪てれれ、てれれ、てれれれれ~
「一度渡した武器は戻せないぞ」
♪てってってってれっれ~
「せめて曲調をどうにかしろ!」
♪てれれっれ、てれっれ
「装備し直すと別の曲になるぞ」
【一度装備を解除しますか?】
俺はエクスカリバーをいったんしまい、もう一度装備した。
♪夏のかげろう~
「歌詞が入ってるじゃねぇか!」
「わしのおすすめ1万曲じゃよ」
【一度装備を…】
俺は魔王を倒した時よりも俊敏な動きでエクスカリバーをしまった。
じじいに戻すよう詰め寄ったが、どうにもエクスカリバーはこのままらしい。
くそっ。こうなったらエクスカリバーなしで最強のモンスターを倒してやる。
―さらわれた姫を助けに魔物の城に向かう俺。
「くそっ、ラスボスが強すぎる!」
「勇者様…」
姫は目の前だってのにラスボスのモンスターはまだピンピンしていた。
エクスカリバーを使うしかないのか。
しかし、どんな曲が流れるのかは運次第。
あのじじいの趣味はあてにならん。
とにかく装備して最短でモンスターを倒す。
【エクスカリバーを装備しますか?】
俺は姫にドン引きされることを覚悟し、エクスカリバーを装備した。
♪HEY! Do you know クロワッサン?
よりによって洋楽ー!!
しかも歌詞中学英語ー!!
発音あってんのか?日本語のクロワッサンの言い方だったぞ?
俺は一撃でラスボスを倒すと姫のところまで行った。
無言で姫にかけられた縄を解いていると、姫はさっきの洋楽?のことなど聞いていなかったように天使の微笑で俺にお礼を言った。
俺が照れてもじもじしているとエクスカリバーに手が触れた。
♪さーいしょのキスをしよぉ~
こいつ、絶対にわかって曲流してるな。
「ありがたく頂戴します」
勇者こと俺、ユースケは世界を救い地上最強の武器を手に入れた。
長い髭の神が俺にエクスカリバーを渡してくる。
【エクスカリバーを装備しますか?】
もちろんイエスだ。
これで倒せないモンスターなどいない。
俺は文字通り最強になったんだ!
♪てれってれってれれ~
どこからか陽気な音楽が流れてきた。
「???」
「気分が上がるオプションをつけておいたぞ!」
「はあ?」
♪てれてれってれれれれ~
音楽は鳴り続けている。
「なんだよこれえ!」
「戦闘の時に便利じゃろ?そんなに感謝されるとは思わなかったぞ」
どうやらエクスカリバーからこのバカげた音楽が鳴っているらしい。
「戻せ!こんな機能はいらない!」
♪てれれ、てれれ、てれれれれ~
「一度渡した武器は戻せないぞ」
♪てってってってれっれ~
「せめて曲調をどうにかしろ!」
♪てれれっれ、てれっれ
「装備し直すと別の曲になるぞ」
【一度装備を解除しますか?】
俺はエクスカリバーをいったんしまい、もう一度装備した。
♪夏のかげろう~
「歌詞が入ってるじゃねぇか!」
「わしのおすすめ1万曲じゃよ」
【一度装備を…】
俺は魔王を倒した時よりも俊敏な動きでエクスカリバーをしまった。
じじいに戻すよう詰め寄ったが、どうにもエクスカリバーはこのままらしい。
くそっ。こうなったらエクスカリバーなしで最強のモンスターを倒してやる。
―さらわれた姫を助けに魔物の城に向かう俺。
「くそっ、ラスボスが強すぎる!」
「勇者様…」
姫は目の前だってのにラスボスのモンスターはまだピンピンしていた。
エクスカリバーを使うしかないのか。
しかし、どんな曲が流れるのかは運次第。
あのじじいの趣味はあてにならん。
とにかく装備して最短でモンスターを倒す。
【エクスカリバーを装備しますか?】
俺は姫にドン引きされることを覚悟し、エクスカリバーを装備した。
♪HEY! Do you know クロワッサン?
よりによって洋楽ー!!
しかも歌詞中学英語ー!!
発音あってんのか?日本語のクロワッサンの言い方だったぞ?
俺は一撃でラスボスを倒すと姫のところまで行った。
無言で姫にかけられた縄を解いていると、姫はさっきの洋楽?のことなど聞いていなかったように天使の微笑で俺にお礼を言った。
俺が照れてもじもじしているとエクスカリバーに手が触れた。
♪さーいしょのキスをしよぉ~
こいつ、絶対にわかって曲流してるな。