第2話

文字数 254文字

 自分のことを特別だと思っている。
 幼稚園の頃から、根拠のない自信や自尊心でいっぱいだった。
「自分は将来、素晴らしい人間になる」
「なんでこんなことができないんだろう」
 今でも思う。
小学生、中学生はこのままでもまだマシだ。
高校生、大学生になると色んなことが狂い始めていった。
 自信や自尊心を根拠に、何かと自分に都合の良い理由を与え、本当のことが分からなくなるくらい嘘をついた。自分が傷つかないように守り続けた。日頃の事から、自分自身の核のようなものまで、すべて嘘で汚された。
 でも、これは案外普通のことだろう。
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