いつのまにか

　リリーヒルには、高校生の男の子がいたんだけど、気づかんうちに退所していた・・・
　洗面用具や靴がなくなってたから、「あれ？」と思ったんだけどね。
　リリーヒルの生活に限界を感じたらしい。
　私の何倍とグルホ生活に馴染んでたし、スタッフさんとも仲良くやってたし、根性のある子だったから衝撃。
　ホントに人懐っこい子だった。
　朝、駅まで歩いていたら、後ろから自転車で挨拶してくれて。

　まあ私も明後日、退所するしなぁ。
　グループホームの生活はストレスの溜まるものだったが、この8ヶ月間は無駄ではなかった。
　我慢、妥協、物を大切にすること、感情的になっても無駄だし通用しないこと、沢山の事を学んだ。
　もう大丈夫だ。
　きっと、うまくいく。