「散った花の行方」

あなたは私を強い子に仕立てた
いい子だねって
上手だねって
教えられた通りに育った花は
孤高の美しさを放ち
背伸びが板についた

花の名を教えてくれたのはあなた
枯れてしまった花びらを
愛でる手はなく庇う人もない
刻むだけ刻んでいなくなるなんて

他に知らないの
愛し方も愛され方も

想いだけで咲いた花はこうなること
なんとなくわかってた
それでも咲いたのは
あなたが触れてくれたから

嗄れてしまった声で名前呼んだって
返事はなく振り返る人もない

叶わないのならせめて美しく散りたかった

他に知らないの
正し方も終わらせ方も
だってあなたしか知らないの