静かな夜

文字数 250文字

かたく締め切った
部屋の隙間から
夕暮れよりも先に
虫の鳴き声が埋めていった
なにもない空間を

それは鳥が餌をついばむように
ぼくの意識の隙間から
夜を思い起こさせた

感情を
上手にコントロールできる人を
羨ましくおもう
つい怒りに任せて
怒鳴ってしまうときがある
今でも
情けないと思う

今日はゴミの日だ
ビン

ペットボトル
割れ物

電池
ご飯を食べて
お風呂に入る前に
持っていかなくちゃ

そのときも
きっと虫の声は
聞こえるだろう

一瞬だ
夕暮れはいつも
目を擦っているうちに
その隙間から消えていく
お風呂の中で謝ろう
日々の感謝と
夜の静けさを込めて
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