極上の物語への誘い

文字数 737文字






  『極上の物語への誘い』



 沢山の言葉で編まれた物語がある。

 それは時には書物と呼ばれたり、一人の人の人生と呼ばれることもある。

 一度(ひとたび)その物語の世界に足を踏み入れたが最後、そこから抜け出ることは、容易なことではなくなる。

 それが魅惑的な物語であったならば、尚更のこと。

 そしてそうであればこそ、あなたは、身も心も捧げてもいいと思えるような極上の物語だけに、注意深く身を委ねることだ。

 何故ならば、その物語の質と同等のものが、あなたの人生に現れてくるのだから。

 あなたは、これまでにも、星の数ほどの物語を頬張ってきたはずだ。

 それは時には滋養となり、また別の時には毒となったこともあるだろう。

 けれども、その豊富な経験は、物語の質を噛み分ける上で、貴重な光となり、あなたの中に留まっている。

 今、この瞬間から、どんな種類の物語を選んでいくのか、あなたは自由に決めることが出来る。

 それは、愛と冒険が目一杯詰まった物語だろうか。

 それとも、嘆きと悲しみに濡れそぼった物語だろうか。

 あなたには誕生した瞬間から、自由に選べる権限が与えられている。

 その力を今、取り戻してみよう。

 そうしてあなたの人生を、物語として名付ける時には、どんな種類の物語となるのだろうか。

 それは誰かの目に映った時に、極上の物語として、選ばれるものだろうか。

 今、この瞬間から、どんな種類の人生を選んでいくのか、あなたは自由に決めることが出来る。


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