第1話

文字数 1,206文字

「妖怪学校へようこそ!」

コンセプトとあらすじ
「妖怪の学校で働くことになってしまった女の子が、悪徳教師と戦う妖怪版『坊っちゃん』」

小5の杏は乗った車が崖下に落ちてしまう。気がついたら目の前に角を生やした少年がいた。連れてこられたのは妖怪の子供たちが通う学校。杏はとっさに「自分は妖怪だ」と嘘をつく。ここで「人間学」を教える教師にさせられるが、同僚の猫又の家に下宿しながら徐々に働くことが楽しくなってくる。悪い教頭をこらしめようとするが、人間だとバレて逃走。しかしとっくに妖怪達に認められていて、平和的に元の世界に帰る。

起・
杏は両親とケンカ中、乗っていた車が崖下に落下。目を覚ますと目の前に鬼の少年・豆蔵がいた。新任教師と間違えられた杏は、妖怪学校に連れていかれる。校長の化けだぬきが「この学校の存在を知った人間は命がない」というのを聞き、帰れるまで妖怪のフリをすることになった。

承・
保健室の先生の猫又・奈々は、自分の家に杏を下宿させてくれる。奈々はとっくに杏が人間だと気づいていた。事情を知り、杏が教師としてやっていけるよう「人間学」を教える。初日、妖怪だらけの教室で「人間にはなぜ皿がない」などと質問する河童などに、ぐったりする杏だった。

転・
杏は校長が帰り道を知っていることを知る。教頭が生徒に体罰をしているのを見たと奈々が話す。すると奈々が辞めさせられることに。杏は抗議にいくが、強気にはでられない。困っていると、話を立ち聞きしてた豆蔵が杏の正体に気づくものの協力を申し出る。三人は作戦を立てる。

結・
教頭の主催で奈々の送別会が開かれる。その席上に杏達は体罰を受けていた生徒達を連れてくるが、逃げられてしまう。しかも杏が人間だとバレた。追っ手から逃げるが、奈々が心配で戻る。すると多くの妖怪は杏を既に認めており校長は帰り道を教えた。杏は車の中で無傷で目覚める。


キャラクター

杏 小5 妖怪学校で「人間学」の教師として働く。前向きで正義感があり、情に厚い。しかしやや無鉄砲でおっちょこちょい。読者目線のキャラ。

豆蔵 頭に角を生やした鬼の少年で、妖怪学校の生徒。杏を新任の教師と勘違いするが、途中で人間だと気がつく。授業はまともに聞いていないが、男気があり杏を守ろうとする。
『坊っちゃん』の「山嵐」的ポジション。

奈々 妖怪学校で保健室の先生をしている猫又の女性。杏の正体が人間だと最初から気づいていたが、杏を自分の家に下宿させる。教頭の策略にはまり、辞めさせられそうになる。『坊っちゃん』でいう「うらなり」。

校長 化け狸の妖怪。事なかれ主義で問題をすぐ隠ぺいしようとする。『坊っちゃん』でいう「狸」。

教頭 足元までのびる真っ赤な舌をだし、さんざんイヤミを言ってくる。『坊っちゃん』でいう「赤シャツ」。

雷神 校長のそばにいつもついていて、校長の機嫌に合わせて雷太鼓を打ち鳴らす太鼓持ち。『坊っちゃん』でいう「野だいこ」。
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