2021年3月24日

文字数 721文字

 このところ、家族間の諍いに巻き込まれることが多い。
ステイホームで顔を合わせる時間が増えたからなのか。
花粉の時期になり、なんとなく体調がすぐれずイライラしているのか。
それとも単純にうちの人間が熱しやすいタイプなのか。
いずれにしても、その諍いの火種はものすごくくだらないことばかりだ。
そんな「クダラナ争点A」について、左からも右からも主張を聞かされる身にもなってほしい。
 ときに感情をぶつけられ、ときに取るに足りないような事象を聞かされて、(しかも話しているうちにヒートアップしてきて、そういえばあの時のあれも許せんってなるのやめてほしい)、双方の主張を聞き、客観的な事実を抽出し、最良の結論を出そうと努力をしていたのだか、ふと気が付いた。

「大変だったね」の、ひとことで双方の気が済むのでは…?

ていうか、誰もわたしに解決してほしいとか思ってないのでは…?
むしろ、わたしがこれは○○が悪くなぁい?なんて口を挟んでいたことにより、おさまるものもおさまっていなかったのでは。
ミステイク。
単純に、お互いなんかむかついて、なんか悔しいだけなんだろう。
いい大人が小学生みたいに、手をグーにしちゃって先生に告げ口するみたいなものなのだ。
もうこれからは、何事にも「大変だったね」で返そう。
そのためにはいくつかの大変だったねパターンを習得せねばなるまい。

 そして今朝、そのパターンを試す機会がさっそく訪れた。
飼い犬が、エサに添えたトッピングが気に食わないと手を付けなかったのだ。
そのせいで給餌係の父と犬は冷戦状態。
エサを一瞥し、さっさと日向でごろんとしている犬をみて、あいつは生意気だなんて憤慨している父よ。
「たいへん…だね。」
余計怒らせそうなのはなぜだろうか。
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