第1話

文字数 594文字

雨が降り 燕の雛が 一休み
雨が止み 向日葵喜ぶ 青い空
雨の中 紫陽花に露 滴って
紫陽花の 咲き乱れ道 曇天に
雲裂いて 紫陽花が揺れ 月明かり
蛙鳴く 季節の変わり目 雨の中
雨が降り 蝉の合唱 一休み
空蝉が 雨に打たれて 転げ落ち
陽炎が 雨に打たれて 靄かかる
アスファルト 日差しため込み 雨乾く
雨上がり 蜻蛉の群が 月浴びる
燕の子 雨の中で 親を待つ
燕の子 巣立ち待つ 雨の中
葉桜に 雨音響く 公園で
傘さして 夏くる期待に 胸躍る
夏休み 近づく学校 傘の群
散歩道 紫陽花語る 雨の声
傘たたみ 空に顔出す 夏の青
海開き まだかまだかと 梅雨恨み
梅雨入り 季節の早さを 思い知る
梅雨あけて 照りつける日 突き刺さり
蛍見に 行こうと思えば 雨の邪魔
雨の中 蛍も一旦 一休み
雨晴れて 月夜に舞う 蛍達
雨上がり 蛍のダンス 田の上で
雨の中 白くもたげる ドクダミが
土の香 梅雨に打たれて 鼻入る
サクランボ 梅雨に濡れて 出荷待つ
雨の中 さくらんぼの 赤光る
雷が 夕立誘う 帰路急ぐ
電車乗り 梅雨の湿気に 嫌気さす
空滴 梅雨の機嫌に 傘忘れ
車窓から 梅雨の景色に みとれる日
傘忘れ 梅雨空恨む 濡れながら
梅雨入り 湿気がまとい 寝苦しく
梅雨の中 傘も差さずに 川眺め
川を見て 梅雨の雫を 眺めみる
鳥達が 梅雨に打たれて 切な見る
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