第1話 箱入り娘
文字数 1,014文字
○東京高輪の高級シティーホテル、フランス料理店「Kenzo Takaizo」19:00
シャラララ〜♫
チャラララ〜♫
店内には、ポール森屋の名局「エーゲ海の汁女」が流れる。
可愛い仕草で男心をくすぐる涼子。
フランス料理店で、謎の川柳を詠む一朗。
変態的な歌で返す涼子。
鍵を見せる涼子。
涼子の謎の比喩にひきつる一朗。
散々飲み食いして二時間後...
○1102号室、一朗と涼子が泊まっている部屋、午前二時の丑三時。
Zzzzzzzz...ppppppp....
Ggggggggg........
部屋に鳴り響く轟音。
(なんだ、この凄いイビキは?
でも、ぼくはこの娘が気に入った。
結婚したら、耳栓買おう)