文月万次郎

文字数 2,382文字

こちらは文月万次郎さんの執筆スペース!

他の方はノータッチです!

世の中はゴールデンウィークだというのに……俺は今日もバイト
休みを作ろうと思えば作れる……
でも遊ぶ彼女もいなければ友達もいない……

 只野(ただの)続太郎(ぞくたろう)24歳フリーター。一流大学を卒業したものの、社会に適応出来ずにブラックバイトに勤しむ日々。


urojinma

 何でこんなことになってるかって?

urojinma

 そんなもん俺にもわからない……。

urojinma

 俺はどんな人でも大好きだっていうのに、みんなちょっと馴れ馴れしいってだけで、俺のことをのけ者扱いするんだ。

urojinma

 でも現実として、彼女(だと思っていた人物)には、自宅に忍び込んだのがバレて通報されるし……。


urojinma

 ――そうだよなぁ……

urojinma

もうストーカー行為なんてしない……。こんなにも好きなのに何で拒絶されるんだ……
 原因は知っている。それもこれも“こんな能力”があるからなんだ――

urojinma

 




urojinma

     *

urojinma

~~♪
ドレッサー! 今日も一日ごちそうさまでしたっ!
??? でも何だか食べ残しがあるみたいな? くんくん……
……!?
あ……

 眼と眼が合ってしまった。

 俺は一通りのストーカースキルを持っている。その一つに【気配遮断】というものがある。

 呼吸や足音などを限りなくゼロにして、気配を完璧に遮断したり出来るスキルだ。

urojinma

なんで気付いた……? 俺は確かに音を完全に――
アタシ臭いには敏感なの。それにお兄さん何か個性的な臭いがするしね~
嗅覚までバケモノなんてな……ハハ……
 小一時間、茂みの中から彼女のことを観察していたから分かる。
 この生臭さの原因はこの子だ。この子が、立ちふさがるガラの悪い男共を食らって、その僅かな食べ残しが発している腐臭。正直、”普通なら”関わりたくないと思うだろう――。

urojinma

んー魔人のリストには……あっ、あった……只野(ただの)続太郎(ぞくたろう)。能力は【アナライズ】
魔人……?
 聞き慣れない言葉だ。それに何でこの子は俺の“能力”について知っているんだ?

urojinma

たまにいるでしょ? なんか中二病っぽい人。それが魔人
それは知ってる。この能力で何度か見たことがある。お前だってそうなんだろ……?
そうだねー。アタシは寺乃(てらの)レオナ。色々あって、傭兵をしてるの
(……一応【アナライズ】で『可視化』しておくか)
〈名前〉
寺乃レオナ

〈性別等〉
女 身長156cm 体重45kg 

〈能力〉
【暴食&展開(ドレイン&リバース)】
 対象を食らい吸収する。キャパシティは体重の二倍まで。
 吸収したものは元の形に展開することも可能。

〈性格〉

 快楽主義。自分が気持ち良ければそれでいい。細かいことは考えない。



urojinma

お兄さんも美味しそう……食べちゃいたいっ♡
ちょっと待て! もう少し集中させてくれ! もう少し待ってくれたら吸収されてやるから。……というか吸収されたいっ!!!!
え……食べられたいってお兄さん、それ本当に言ってるの?
そうだ! 俺は君のことがもっと知りたい!! もう我慢できないんだ!!!! 俺は君の全てを知りたい!! 
 数時間前に初めて彼女を目にした時からそうだった。
 俺は、彼女のその在り方を美しいと思ってしまったのだ。

urojinma

「~~ッ(めっちゃ照れてる)」
集中集中集中ゥ!!! ……み、見え(パンツが)!!
ちょっとお兄さん!! 変なところまで見ないで!!
 パンツの色は黒だった。けっこうペラペラな感じのもので、ものすっごくエロかった。

urojinma

いや、それだけじゃない……俺はみたぞ……!
君はいじめられていた……その衝撃から能力を発症した……
うっ……それはそういう話は、アタシ知らないからっ!
違う……それは事実に過ぎないんだ。俺がみたのは真実だ
どういうこと……?
君はその相手にいじめられていたんじゃない。好きだったんだよ。その相手のことが……
そんなの嘘! だって、アタシに酷いことをたくさん……っ!
きっとソイツも「好きだからこそ」だっただろうよ。君だって、好きで相手のことを思い通りにしたいからこそ、能力を使ったんだろう?
そんな……アタシ……
……後悔するのは早い
え?
俺の能力は【アナライズ】。可視化だ。でも、これは万能じゃない
俺に見えてる情報は全て都合の良いよう見えているに過ぎないんだ。あくまで「わかりやすい」カタチになるだけ。
 俺は、思い込み故に、昔ストーカーの容疑で通報されたことがある。俺が好きだからって、相手も俺のことを好いてくれるわけじゃない。
いいよ……もう、アタシはもうたくさんの人を殺めてしまった……だから考えたくないの!
それは快楽主義なんかじゃない! 見栄を張っているだけだ! 現実逃避だよ
何で、アタシのこと何も知らないくせに!
知っているさ! 俺が世界で一番君のことを知っている――そう君が体重をサバよんでいることもね!
 俺は彼女の目の前で、上半身裸になり、目一杯全身に力を入れ集中する。
 ちなみに、俺はどうやら裸になると集中しやすくなるらしい。

urojinma

〈体重〉

12450kg

urojinma

重すぎぃ!!
アタシそんなに重くないっ!!
いや、脚の一部が地面にめり込んでんじゃん……
うっ……
でも、これで分かった。今まで能力で吸収してきた人たちは、確かに君の中にいるわけだ。君が本当に何も考えていないのであれば、このままでいい。でも、そうでないのなら、まだ出来ることがあるんじゃないか……?
そっか……【展開】……
そういうことだ。君は傭兵なんか似合わない
 俺がそういうと、彼女はその場で泣き崩れた。
 やっぱり彼女もまた能力に振り回されていた者の一人なのだ。

urojinma

待って……!
ん……俺はもうストーカーなんてしないって決めたんだ。だから、これ以上君に干渉したらダメなんだ。だからこのまま立ち去らせてくれ
そうじゃない。ただ言いたいことがあるの
ありがとう……!
(俺の能力も捨てたもんじゃなかったのかもな……)
あ! でも、一口だけ食べさせて!?
え――

urojinma

そこまで!

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登場人物紹介

「ドレッサー! うへへ~この任務もおいしくいただいちゃうぞ」

彼女は敬礼する。ドレッサーとは彼女なりの敬礼を表した言葉だ。


寺乃レオナ(てらのれおな)


女性16歳


身長156 体重45kg


能力:暴食&展開(ドレイン&リバース)


何でも食べる。


攻撃でも物でも生きている者であろうと。

そして、吸収したものを再度、元の形にして展開できる。


一度に吸収できるものは体重の2倍という制限がある。


設定:様々な任務を請け負おう(主に魔人との戦闘を好む)傭兵。


快楽主義で確固たる目的もない、戦いで相手を自らの血肉変えていくことを喜びとする。

覚醒したのは13歳 自分を苛めていた相手を能力で殺害した。


「過去なんて湿っぽい話はなしなしー! アタシは今を楽しむの!」



作者:榎本レン

只野 続太郎(ただの ぞくたろう)


性別:男

年齢:24歳(フリーター)


特殊能力:【アナライズ】

 万物の内面を『可視化』させる能力。

 例えば、剣と魔法のファンタジーにおいて、冒険者Aを対象に能力を使用すると……


※使用例(あくまで一例なので、この表記に従う必要はない)

〈名前〉

エリ・クスノキ(冒険者A)


〈性別・種族・ジョブ〉

女性・人間族(転生者)・魔法剣士


〈ステータス〉

HP(体力):95

MP(魔力):110

ATK(攻撃):9999?

DEF(防御):100

INT(知力):50

AGI(敏捷):90

DEX(命中):85

(※続太郎のステータス平均がALL100程度とした時)


〈保有スキル〉

パッシブスキル

【闘争心Lv.10】……ATK値を上昇させる

【成長補正Ex】……獲得経験値+1000%


アクティブスキル

【十字斬りLv.10】

【エクスプロージョンLv.5】


〈好きな食べ物〉

ベンガルオオトカゲとサラマンダーのパンケーキ

可愛い女の子


〈パンツの色〉


〈バストサイズ〉

けっこうデカイ


 ゲームのステータス画面のように、視界上に能力が表示される。集中すると、相手の健康状態や性格なども可視化することが出来る。

 ただし、集中出来ない状況下では、能力の精度が著しく低下する。

 能力の使い方としては、相手の弱点などを見極め、それを自分の出来る範囲内で実行し対処することなど。「一般的に運動神経が良い」程度の身体能力なので、発火とか発電とかそういった人間離れした能力には弱い。

 スキルの表示形式は、続太郎自身が「分かりやすい」と思ったものとなる。『可視化』の情報が見えるのは自分だけ。


設定:

 男女構わず少しでも好意を抱いた相手のことはとことん知りたいと思うタイプの性格。人の良い部分をどんどん知りたいという良い性格の反面、私生活にまで踏み込んで調査をするため、ストーカー扱いをされることが多々ある。

 魔人としての特殊能力は、その強い願望によるところが大きな要因の一つとなっている。

 大学生時代に一際強い恋愛感情を抱いた女性に対しては、通報されるところまで拒絶されてしまう。それを機に能力を使ったり、ストーカー行為をしたりすることをやめてしまう。

 ストーカーとしての必須スキルは一通り身についており、空間把握や人間観察などを得意としている。

 高学歴で頭は良い方なのだが、変態に変わりは無い。他人の下着の色やスリーサイズまで、何でも知りたがり。調べものをするために常に最新のスマホを持ち歩いている。

 やろうと思えば暗殺・読唇術・拷問何でもござれの天才青年だったりもするが、用途が残念過ぎる……。

 魔人に関しての知識は何となく知っている程度。何度かそういった存在を【アナライズ】で『可視化』したことがある。


戦う動機:

 いつものブラックバイト帰り、何もない在り来たりな日常の中で、衝撃的な出会いをすることになる――。

「我慢していたが、もうダメだ……。もっと……もっとだ! 俺は全てを知りたい……っ!」

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