第1話

文字数 571文字

 『お勧めのケーキ屋さんがあるので、一緒に行きませ・・・』

「お?どうした、指止まってんで」
「やめとこうかな」
「なんでーな、送ろうや」
「急に誘ったらあれだし」
「誘わな始まらん。ってか、あれって何?」
「焦っちゃダメだ」
「そんなんしとる間に彼氏できるんがオチや」
「でも、行動しないと後悔する・・・気がする」
「そこ言い切るとこ」
「よし、送るぞ。当たって砕けろだ」
「そうそう。当たって砕け・・。いやいや、砕けたらアカンのよ」

 『おいしいケーキ屋さん知ってますよ 今度、食べに行きませんか?』

「送信!」
「やったやん」
「既読無視怖い」
「それはないやろって、既読なった」
「えっ、既読ついた」
「案外早かったな。これはあるで」

 『ショートケーキ置いてますか?』

「?」
「ド天然やな。知らんけど」

 『置いてますよ』

 『本当ですか! やったー』

「この答えは、どっちだろう」
「すまん、全然分からへん」
〜数分後。

 『ごめんなさい』

「えっ」
「えっ」

 『予定の確認してました 週末が空いてます!(うさぎの動くスタンプ)』

「・・・。(放心)」
「ええやん」
「神様ありがとう」
「ちゃうちゃう。勇気出して行動したからや。自分を褒めや」
「う、嬉しい」

ほんで今や、彼女とショートケーキの写真が俺(スマホ)ん中に入っとる。
待ち受けは、彼女とのツーショットやし幸せかよ。
こっちまで嬉しなるわ。
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