家の中3

文字数 191文字

「おばーちゃんバルサン炊いていい?」
「何じゃそれ」
「殺虫剤だよ。何か最近天井からカサコソ音がしてヤな予感すんだよね」
「ええよ」

 怖がると思って黙っているのだが、この家は俗にいう事故物件である。天井を徘徊しているのは、当然アレだ。アレに科学の力が通用するかわからないが、それで可愛い初孫が安心するならそれでいいだろう。もともと四つん這いで走る回る様が不気味なくらいで、害はないからだ。
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