オレは世捨て人になる③

文字数 7,294文字

翌日日中、やれる限りのことは手を尽くして、スーツのまま夕まぐれに自転車でパライソへ向かう。
「よお、今日はパリッとしてんな、しゃしゃ…」
心なしか弱々しく手を挙げるシンさんが待っていた。
 向かいの席に着座するやいなや、ママが、氷の入ったジョッキと瓶ホッピーとキンミヤボトルを持ってきた。
「カレー食べるか?他がいいか?」
 ジョッキにキンミヤを注ぎホッピーを投入しながら、厨房を見やると既にカレー青年の姿はなく、サッチャンの気配が窺がえた。
「サッチャンのオススメちょーだい」と答える。
 黙ってお茶をすすっていたシンさんが淋しげに口を開く。
「…残念だったな、昨日は…」
「うん、なかなか思うようにはいかないもんだね!」
あえて明るい調子でオレは答える、ホッピーをゴクゴク飲みながら。
「それが、人生か。うしゃしゃ」
「うん、そんなもんだよシンさん。おかげでストライクゾーンが絞れてきたじゃない。ちょっとこれまでを整理してみたんだ」
 と、オレは日中に作ったメモを内ポケットから取り出しシンさんに見せながら続ける。
「まず、①自宅がいい。②プロはダメ。③日本人じゃなきゃダメ。④若い女性はダメ」
 うんうん、と頷くシンさん。
「つまり、正解は『自宅に来てくれる中年以上の素人日本人女性』という訳だ」
「おお!」シンさんが前のめりになってくる。
「シンさん、そう言われてどんな女性が浮かぶ?」
「そうだな~。お手伝いさん…家政婦、ってやつか?」
「そう。さらに、相手が老人で『シモの世話』となると…?」
「……訪問介護か?」
「ご明察!」
 と、サッチャン登場。
「チキンのバジル風味あぶり焼き、自家製ポテサラ添えでーす!」
 おお。漂う湯気とシズル感に思わず箸が誘われる。
旨い!旨すぎる!
岩塩とフレッシュバジルソースの絶妙なバランス! ホッピーが進むことこの上ない! ジャガイモがゴロついているポテサラまた旨し!
「スーさん、今日は、素敵ですね~」
 そう、昼間会うべき人達のためにオレは着慣れたスーツ姿でいたのだ。着納めのつもりで。
「いや~サッチャンの料理のセンスに比べたら平凡なもんだよ。サッチャン美味過ぎ!」
「あ、シンさん、ごめんね」と、食餌制限の相方を気遣う。
「かまわんよ。俺にもくれ」
あっ、という間もなく塩味の効いたチキンを一切れ指でつまんで口に放り込む。
「旨いな~サッチャンのツマミは! 別れたダンナの気が知れねえや」
 え? と思わず振り返る。
「バツイチでーす!」はにかみながら目を線のようにしてサッチャンがほほ笑む。
 そうなのか。人生はいろいろある。ホントに。
「息子はたしか中2だったよな?」
「もう、それ言わないでよお、シンさん!」
と、むくれ顔をつくってみせて、じゃあごゆっくり、と立ち去って行くサッチャン。
 はあ…。
 率直に感心していた。三十半ばくらいかな?とは思っていたが、まさか中学生の子供がいようとは……。
「で、スーさん、どっか伝手があんのかい?」
「へっ?」
「その、訪問介護さ」
雑念から引き戻された。オレは新たに氷とキンミヤを投入し、ホッピーを注ぎながら答える。
「親父が死ぬ前の介護期間、お世話になったケアマネージャーさんがいるんだ。ざっくばらんな人で、介護業界の実態もいろいろ教えてくれる人なんだ」
「うん」
「その人が言うには、介護業界は慢性的に低賃金、重労働で、実はこっそりフーゾクと掛け持ちしているヘルパーさんなんかもいるらしい」
「まあ、あるだろなぁ。シモの世話は手慣れてるだろしな」
 さすがシンさん、勘所がいい。
「薄給がゆえ生活費の補てんに…、というのはもちろんあるけど、職場のストレス…経営者や同僚、利用者からのハラスメントだらけで壊れてしまいそうな精神状態を、フーゾク客から承認欲求を満たされることで彼女たちは保っていけてる現実があるらしい」
「ショーニンヨッキューな~」
「女として、人として、あなたが居てくれてオレは幸せだと、感謝されることさ」
ふむ。と、シンさん、お茶をひとすすり。
「そこで、シンさん、ここからが今回の作戦のキモだ」
「お?」
「まずヘルパーとして、彼女をジーさんの所へ送り込む。シンさんの手配ということでね。
そして、簡単に掃除や洗濯をやりつつ、入浴介助やマッサージもやってもらう。そうやって自然に距離を詰めていって、ジーさんの気分が盛り上がったところで『最後までかまわないのよ』と、ジーさんを導く」
ゴクリ、とシンさん。
「これまでのが、お見合い結婚だとしたら、今回のは半日ていどとはいえ、愛をはぐくむ期間がある恋愛結婚なんだ。このシナリオでジーさんを落とす」
「ブラボー!」パチパチパチパチパチ! 野太い大声と大柏手とともにシンさんが立ち上がる。スタンディングオベーション?
「おい、サッチャン! スーさんにホッピーもう2本持って来てくれや!」
 あーい! と、サッチャンの声。いや、そんなに炭酸飲めないってば。
「さすがだな相棒! で、肝心のヘルパーは当てあんのかい?」
 ギロリと眼を光らすところは流石、元社長だ。
「シンさん、勝手ながら、昨日の詩織さんの予算が残ってるのを当てにして、ギャラ10万を提示させてもらった」
「おお、かまわんよ」
「そしたら、電話の向こうのケアマネージャーは俄然、色めきだったよ。
『そんなに貰えるんだったら俺がやりたいすよ』って」
うしゃしゃしゃしゃしゃ!
「それくらいに業界全体みんなが低賃金に苦しんでるみたいだね。そこでオレはこう切り返したんだ。『ケアマネさんのコミッション含めてこちらの予算は成功報酬10万だ。こっちの要望をきっちり踏まえてかならず成功できる女性をキャスティングしてくれよ。失敗した場合ヘルパーさんのギャラは保証するけど、アンタにはゼロだからな』ってね。
介護現場で働いている人の月給は15万程度だ。5万も出せば飛びつく女性は彼の人脈にたくさん居るだろうけど、欲をかいてスペックの低い女性で失敗したら、彼の取り分はゼロになる。おそらく7/3くらいで手配してくるんじゃないかな?」
「相棒…」慄然とシンさんがこちらを見ている。
「おぬし、なかなかの策士じゃのう! うしゃしゃしゃしゃしゃしゃっ!」
 えー、これくらいフツーだろう? と、何だか身の置き所に困ってしまう。
気が利いてるサッチャンが持ってきた2本のホッピーは白と黒で、それをハーフに作る。赤ホッピーと呼ぶらしい。
「そのケアマネにはナルハヤで頼む、と伝えたら、彼の眼鏡にかなう女性を今日中に紹介する、と言ってきたんだ。…シンさん、面接してくれるかい?」
 スマホのショートメールを確認する。
「このお店の場所を伝えてあるんだ。名前は光代さん。8時半には来れるらしい」
「ナイス手回し! 惚れ直したぜ相棒! しゃしゃしゃ!」
 快活に哄笑すると、湯呑みをこちらのジョッキにぶつけてくる。
「カンパーイ!」
 悪い気はしない。褒め上手な男だ。
 焦げ茶色の赤ホッピーをゴキュッと飲み干す。
 えびす顔のシンさんが空のジョッキにキンミヤを足してくれる。
 久しぶりに「仕事をした」達成感が湧いてくる。愉快な気分。
 8時半までには、もう少しある。オレは調子づいてジョッキを空ける。
「でもさ、シンさん…、シンさんがここまで手間もヒマもお金までもかけてジーさんの願いを叶えてやろうっての、『この世の仕組み』を教わったからだけじゃないよね? 何があんの?」
「あー、最初は造作もないことと高くくってたのがよ、意外に面倒かけさせやがって、だんだんこっちも意地になってきたってことよ…。何がなんでもヤラしたるわ!ってな」
 冷めた日本茶を一口すする。
「ま、確かにそれはそうなんだろうけど、それだけじゃあないでしょ?」
 あ、いかん、ちょっと粘着質だったかな?
「んー、だから前にも言っただろ? 男心と男気だって!」
 いささか怒気が籠った答え。と、ママが割って入ってきた。
「シンさん、何かビッグプレゼントもらう約束ネー。でもソレ何かワカラナーイ。ワカラナイから気になって、アキラメラレナイねー」
「あ、バカ! それ言うんじゃないって! 男が下がるだろ!」
「言っチャッタねー」くったくなくケラケラ笑うママ。
「まったくもう、しょうがねーなー…」しかめっ面が一転。
「笑うしかねえじゃねーかよ、もう! うしゃしゃしゃしゃしゃしゃっ!」
「シンさん笑うとカワイねー」
 ぷっははは! オレもついついもらい笑いしてしまう。
 ママがさらにケラケラケラケラ重ねてくる。
 馬鹿馬鹿しいくらいに三人で大笑いが止まらなくなってしまう。
 面白いから笑ってるんじゃなく、笑ってるのが面白い。
 二人の馬鹿笑い顔を見てると腹がよじれてきてまったく収まりがつかなくなってきた。
 と、その時、鳴ったのであろうドアベルに我々は当然気付かなかったのだが、サッチャンが耳敏く出迎えた一人のふくよかな中年女性は、馬鹿笑いを続けるいいオトナ三人を目撃し、二重瞼の大きな瞳をパチクリさせながら立ち往生していたのであった。
「ウチ、鈴木さんて方に呼ばれて来たんですが…」

「重要な商談」を持ちかけて来た初対面の男が、指定された待ち合わせ場所で仲間とつるんで大笑いしている…第一印象は最悪だな、どうやって立て直すかな…と思考を巡らせていると、スクッと立ち上がったシンさんが、折り目を正した姿勢で太く落ち着いた声を発した。
「失礼しました。お嬢さん。いや、光代さんでしたね。ご無礼申し訳ない」
 慇懃でもなく軽薄でもない程良いお辞儀をキリっと決めて、シンさんが続ける。
「いやいや、この男、鈴木がですね、ふだん自転車を愛用しているんですが、ある日自宅マンションの駐輪場に行ったらサドルが盗まれてたんですと。しょうがないからホームセンターに行ってサドルを買って帰ってきたと。そしたら今度は自転車本体が無くなってた。サドルを抱えて駐輪場で呆然と立ち尽くした…って話を聞かされてましてね」
 よどみなく根も葉もない小咄を織り交ぜながら、退席したママが座っていた席に光代さんをいざない、自らはオレの隣に腰掛ける。
「いや、そういった風に人生、思いもよらない不仕合せなことがママ起こったりするもんです。でも終わったことを嘆いたところで詮無いこと。笑い話に変えてしまえば幸せな気分でいられる。ってなもんじゃない?光代さん」と愛嬌よく相好を崩す。その説得力にオレも重ねて頷く。
「自転車、災難でしたねえ。サドルの無い自転車は売ってないし…」
いささかの関西イントネーションで光代さんがマジメに返してきた。天然? ほとんどノーメークで服装にも生活感が漂っているのは否めないが、元はなかなかの器量よしだったと見えるし、何より豊満な身体つきが男好きのするタイプだ。
「いや、もう、悔しいから残ったサドル、リビングに飾ってそれ眺めながら毎晩飲んでます」んなアホな、といった表情で「うふふ」と光代さんに笑いがこみ上がってきた。
「可哀想やけど、うふふ、サドル持って立ち尽くしていた鈴木さんを思い浮かべるともう、気の毒過ぎて…うふふ、ごめんなさい、笑ってまいます」
「アホでしょ?」
「うん、アホや」うふっふふふふふ――っ!
いい笑顔だ。こちらも楽しい気分にしてくれる。おおらかで人懐っこい。
「そうそう、光代さん、笑ったげて。それが何よりのねぎらいだっつーの」
 シンさんも満面の笑みだ。してやったり。
「じゃ、光代さん、何か飲む? 意外と何でもあるんだよこの店」とシンさん。
「じゃあ、ジンジャーエール…いや、おビールいただいちゃおうかしら?」
「おう、いいね、合点承知だ! サッチャン、ナマ一丁~!」
 向き直るとシンさんがバトンを渡してきた。
「じゃあ光代さん、だいたいの話はザックリ聞いてるんだろけど、改めて細かいところをこれから鈴木が説明するからね。スーさん、頼むわ」

こちらも合点承知!
 先刻、シンさんに語ったシナリオをさらに噛み砕いて丁寧に説明する。
 まずは、掃除や洗濯、身の回りの面倒を見てやってもらう。
 そして入浴介助やマッサージの流れで、巧みに「導いて」やって欲しい…そのクダリに入ったとたん、光代さんに緊張が走るのが察せられた。
「わかります…ケアサービスの最中に男性利用客の方が盛り上がってくることはよくあることですから。情にほだされたりしつこい要求に根負けしたりして、一線を越えたケアをしてしまった場合、もしそれが利用客から噂話的に広まったらその施設もヘルパーも大変なことになってまうんで、厳しく禁止されてます。でも…」
 と、顔を上げ真っすぐな視線をよこす。
「今回のケースは特別なんですよね?」
「もちろんです。光代さんの勤務先とはまったく関係ないので迷惑はかからないし、光代さん自身にも…心配なら偽名を使ってもらってもかまわないのです」
「ウチ、今フリーなんです。そのお方は、『それ』を望んではるんですよね?」
「そうです。長らくの独り暮らしで老い先も短い。生きてるうちの最後の夢、と熱望しています」
シンさんが重ねてくる。
「光代さん、何ともいじましいと思うだろう…でも、男ってのはどうしようもねえ生き物なんだ。最後は女なのよ。切なくもささやかな男児の本懐、人助けと思って、何とか叶えてやってくだせえ!」
 ゴン! デコラ張りのテーブルがお馴染みの音を立てる。
「わかりました…」
そう言うと光代さんはジョッキの残りを一気に飲み干した。
「ウチ、やってみます! がんばります!」 
 彼女は自分自身の言葉にテンションが上がっているようだった。
頬の紅潮はビールのせいばかりではない。オーケー! 祭りはこうでなきゃ!
「よろしく頼みます。光代さん」右手を出すオレ。
「人助けをしたうえ、8万円ももらえるんですもんね」握り返す光代さん。
 おおっ! ケアマネめ、いきなりエース投入で勝負賭けて来てたか!
 光代さんの色白の顔のやや離れ気味のクッキリ二重のつぶらな瞳が潤んで見えた。
ヒュー。シンさんが小さく口笛を奏でながら、
「色っぽいねえ! 光代さん、ちなみにお歳はおいくつなの?」
「今年の秋、43になります」
「おおっ! じゃあ俺とひと回り違いか! ウサギの会だな、うしゃしゃ!」
 相好を崩して今度はシンさんがオレから奪うように光代さんの手を握り締める。
 え? 今、何て言った? ひと回り? ウサギの会?
「…シンさん、兎年生まれなの?」
「ああ、8月でゴーゴー55歳よ~」
「オレより5つも歳下だったの?」
「あれ? 言ってなかったっけ? ごめんね、ごめんね~ うしゃしゃしゃ」
 悪びれた風もなく哄笑する相棒に釈然としないものを感じたが、まあ確かに「自分と同い年ぐらい」と思い込んでたのはこっちの勝手だった。改めてその横顔を見直すと、風雪に耐え苦労を重ね病気も体験し、刻まれた皺は深くもあるが、眼の色は輝いているか。何しろゴマ塩頭に騙された…。ふふっ、手酌で氷、キンミヤ、白、黒、を注ぎ、これもまた人生の一興か。赤ホッピーを作りながら、笑いがこみ上げてくる。つくづく笑わせてくれる男だ…ぷふっ!
「おう、相棒、何ひとりで笑ってんだ? これから光代さんの涙涙のド根性話だぜ、うしゃしゃ。サッチャン、お嬢さんにナマお代わりな~!」
 光代さんが明るく朗らかに来し方を語る。女優を目指して上京してきたこと、舞台を観に来てくれていたダンナはひと回り以上歳上でかつては羽振りが良かったこと。駆け落ちのような大恋愛。ところが人員整理で早期退職した後、いい仕事に恵まれず、あげく大病を患い病気療養中であること…。彼女は頼まれると嫌と断れないタイプなのだろう。魅力的な女性(ひと)だ。巡り合わせを恨むことなく、笑いながら我が身を振り返る。
「光代さん、あんたぁ女優としていい経験積んでんじゃねーか! 惚れたぜ!」
やにわにシンさんが立ち上がった。
「サッチャン、カラオケだ、細川たかし唄うぞー!」
チャチャ~ンチャチャンチャンチャン、ポンポンポンポンポンポンポン…とイントロが流れる。
『浪花節だよ人生は』
勢い込んで立ち上がった割にはシンさんの唄は思いっきり調子っぱずれで、オレと光代さんは腹を抱えて爆笑したのだった――。



翌日。
日曜日が一番都合がいい、ということで、さっそく光代さんは昨夜の勢いのままジーさんのところへ行ってくれてることだろう。彼女ならきっと上手くやってくれる。
遅く目覚めたオレはテレビを点けてみるが、何も面白くないのですぐに消し、読み切れていなかった『わら一本の革命』を読了したり、『田舎暮らしの本』のバックナンバーをめくったりして一日を過ごした。
図書館もパライソも今日はナシだ。
一週間後の一大旅行のための準備を万全に進めておかねばならない。
そう言えば、マンゴーの季節なんじゃなかったっけ? 数年前タレント知事が盛んに宣伝していたことを思い出し、ネットで宮崎の旨いものを検索してみる。
宮崎牛、宮崎地鶏、チキン南蛮、冷汁、うどん……
いいじゃないか! 
調理された料理よりも素材を推してる感じが好感もてる! 
海の幸、山の幸。
ああ、これも食いたい、あれも食いたい、という気持ちが高ぶってくる。
今回、宿泊費は抑えているのだ。食事に関しては食いたい物を食い、宮崎焼酎をいただくのだ! ああ、来週が待ち遠しい! 
ネットサーフィンを続けていると、宮崎を舞台とした映画『男はつらいよ』シリーズの一作品があることを初めて知った。他にも宮崎舞台の映画はあるようだが、まずはこれを観てみよう。オレはレンタルビデオ屋へと自転車を飛ばしたのであった――。



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