無糸分裂:精液アレルギー

文字数 4,965文字

症状を感じたのは

初エッチをしたときだ


放課後に

同じクラスのイジメっ子から呼び出された日

おい小林


こいよ
(なんだろう?

いつもと様子が違っていた


イジられるのは決まって人目のある所だったから


人けのない場所へ連れてかれるのは異様に感じた

入れ
(トイレの大きい方に?

とうとうテレビのニュースでやってたみたいに

殺されるんじゃないかと思った


考えすぎ?


そうだね


当時は自殺と他殺の違いがわからなくて

無駄に怖かったよ


それだけに

トイレでの出来事はあっけなくて拍子抜け

ぜーんぜん大したことなかった

ほんとに

イジメっ子は大げさに予告したけどさ

イタイかも…しんないかもだけど…


声…だすなよ

へ?

おどろいた


いっちょまえに気づかいしちゃってさ

そんな優しいことも言えんのかって

ぅ…



……ッん

でも無用な心配だったね

痛いわけない


だってタッくんの__


フゥ…

フゥ…

ポークピッツより小さいから
………ハァ

小林のも似たようなモノだったけどさ

ダメ…

まだおっきくうなんない…

ッチ


ぐず…かわってこい

ん…

ってか

小三なんて

みんなそんなモノだよね?


先してて
ちゃんと見張ってろよ

タッくんの後にイッちゃんとハヤトにもいれられたけど

多少の違いはあっても痛みはなかった


意味もわからないまま終わってた


だれにもいうなよ

うん…

ごめん全然約束守れてない


現在進行形で5人+小説投稿URLの閲覧者数くらい漏えいしてる


後ろが変だなって感じたのは

家に帰る途中だった

公園のトイレに駆け込んで

蚊に刺されながら何分も粘ったけど何も出ない

きのう

なにたべたっけ?

『これ食べたよ日誌』の中に犯人いないか探しながら帰った


これまでお尻がおかしくなるのは

食べ物が原因だったから

お尻に入れたくらいで

おかしくなるなんて思わなかったよ


そんなこんなで




次の日__

ナメろ
って言われた


(あー…それかってん

ポークピッツを目の前にして

やっとこさ小林お尻に挿れられたモノがなんなのか理解できたよ

二度目とあって考える余裕ができただけに

ますます意味わからんちぃ


トイレに流さなきゃいけない汚いものが出る場所同士をくっ付けたそれを


舐めろ?

バカなの?


フェラチオの第一印象は


上履きにンコ入れられたときより百倍強烈だった

(なんじぇ?なんじぇこないだことするぅ?



虐めは楽しい




する側はそうであると思っていた

醜態を晒した小林を見世物にして

指差してお腹かかえて

いつも笑顔と笑い声で盛り上げるのに


この時ばかりは小林を隠して


動かなくて

やけに真剣で

静かで

息だけが妙に激しくて


でもどこか痛そうで

苦しそうで


ちっとも楽しそうじゃない

口あけろ
とじて
かむなよ
(どなえすうちん

解らなくても

必死に言う通りにした

断ったらシッコかけられそうで


それだけに拍子抜けしたよ

ヒャゥ…ッ
ウッ!
…ッ

変な味がしたのが

ハヤトのだけだったから


もらされたのが少しで済んで


ホッとした



それもつかの間


じくじくと

喉の奥が腫れてきた

(コレもかちぃ…

アレルギー手帳に『シッコ』を追記した

後に『セーシ』と書きかえることになるのだけど

それはもう少し先の話し




そして数日後__

…ッ
(あー…ハヤトまたおもらしたー

繰り返すうち

お尻を腫らせていたものが食べ物だけでない気がしてきた

症状の範囲がより外側であることも

(んならお尻へーき

ハヤトが口に出した日は

後ろには入れない


タッくんとイッちゃんのは入っても腫れることはない


理由はわからずとも

原因がハヤトにある気がかりはあった


それが確信へと変わったのは

個別に呼び出された時だ

しゃぶれねえのかよ?


クソが

口に糞を入れられないか聞かれても

さすがについさっきまで穴に入っていたモノの臭いにはベソかいて応えるしかなかった

くそ


尻でいい

流れとしては

ヌルヌル使いのタッくんが風邪で休み

ツバだけで後ろに入れるには痛かったようで

小林お口に戻ってきたのだが

涙とハヤトの良心から再び後ろに引き返したという成り行き

(何やっと?
ぺちぺちと

ハヤトの手とアレがお尻に当てられる音が続く

ん…ッ
尻肌に汁気を感じ

糞尿双方を擦り付けられてしまったのかと

なんとも汚れた気分になった


お尻を拭く手に

糸を引くものがついたけど

その時は気にも止めなかった

…イツキ


ダメ

っえ…

見張りを果たし

個室に入ろうとしたイッちゃんに待ったがかかる


小林のケツ

ウンコついてクセーぞ

ぅ…
口もな
ぁー…
(口はついてなぃ…
余談だけど


十年経った今

当時を振り返ると

ある話を思い出す


嘘か誠か

マンコに肛門を押し付けられ

中へ脱糞された女の話


洗っても洗っても臭いが落ちず

他の男と絡む気力が削がれたという


もしかしたら

ハヤトの究極進化系がそれじゃね?

帰るよ
あ…うん



じゃあ…ね

こびゃあひ

独り残され尻を拭く


帰る頃には

腫れた尻肌がパンツに擦れて痛かった


糸のかかった右手には

線を引くようなミミズ腫れができていた




翌日の朝

こ…こびゃあひ


ひょっといい?

タッくん無しでは絡んでくることのなかったイッちゃんが

声をかけてきた


タッくんもハヤトも

まだ学校には来ていない

(さからってタッくんチクられたくなし…
連れていかれた先は

いつものとこ

見張りのいない登校時間


無言でパンツを下ろすイッちゃんに合わせて下を脱ぐ

(くわえてほしゅか?
便座に腰を下ろし

口の高さをイッくんのに合わせた

そうではないと


イッちゃんは

より深く体を畳む

?!

イッちゃんの目の前に

恥部が晒される


荒くなった口呼吸がくすぐったい

・・・
触られる

つままれる

やがて握られたりめくられたりで…


誰かに固くされたのは初めてだった

(こぱずしカァ…
今更だ
ッ!
痛がると

イッちゃんは直ぐに手を止めてくれた


動いたり止まったりを繰り返し


そして__

へ?

やっとわかったよ


なんで皆

口に入れたがるのか


それからハヤトが

漏らしちゃったのも

っわぅ⁉︎
……ッ……ん…
こんなにトロけて

急に我慢できなくなるシッコじゃ

しゃんにゃい

しゃんにゃい


ってね

(なんじぇ吐かなし?
イッちゃん迷ってたのかな?

飲むか

それとも__

(そこ汚なッ…!

慣れってフシギ


前をくわえられても汚した感なかったのに

穴が汚いだなんて

舌を入れる程じゃなしにしても


イッちゃんが

一っちゃん変態ばい


と思うには充分だった


当時こんシャレ言うたらウケたかねー

 *

突き出される菊華


意図は理解できた


さっきとは打って変わって

立ち位置が入れ替わったし


それに__

(なんじぇ上むき
受け姿勢まで逆向きだった

今ならわかる

便座が食い込む腰が痛かろう


穴にはさっき口へ出した粘液が塗ってあり

挿入への用意があった


小林が転校してくる前は

イッちゃんの役割だったのかもしれない


出した直後に挿れられると考えちゃうのは未精通らしいけど


小林の硬さには余力があった

口の中のような期待感もあった


けど__

なんか匂った


塗られた精液に混じる便らしきものが見てとれたり

精液じたいシッコだと思ってたから__

(バッチぃ

イッちゃんには

眉間に寄せたシワを見られたと思う


挿入しない代わりに

詫びのつもりで咥えにいったけど

いつも以上に反応が悪い


勃たせる間もなくチャイムが鳴る

_
もういいからと

肩を押されて中断した


この時感じたモヤモヤの正体が解らぬまま教室へ戻る


どこ行ってた?

なんでハヤトが怒っているのか

わからなかった

トイレ
どうしてバカ正直に答えちゃったんだろ
ぁ…
何した?
……ぃゎな__
イッちゃんが小林を制止した時点でバレバレだから

黙ってればいいものを__

チンチンなめられた
っば!




…んえ?

ホームルーム直前

このとき耳に入れちゃって理解できた人いたのかな?


へ〜

それマジ?

小林なんかの

よくやれたな


きったねぇ…

 …
イツキのクセに…



昼休み



ハヤトとイッちゃんはどっか行っていた

気にはなったけど

それどころじゃなかった

先っぽヘン…

休み時間の度

トイレで経過観察


最初パンツ下ろしたとき

先っぽからニョーンと糸伸びてビックリしたっけ


精液が触れた皮膚は紅く腫れ

変形した筒からの放尿は狙いが定まらない


ネバっこいのは皮膚から染み出してると思って尻紙で巻いた


そんな事で小林が悩んでいた間

ハヤトとイッちゃんがしていた事に感づいたのは


触っちゃいけないものリストに

ねばシッコと書いた放課後の事

イッちゃんは

顔を合わせることなく帰っていた

行こ
二人きりは

ハヤトも初めてだった

ポロリと

パンツを下ろした拍子に尻紙が落ちた
(そうやーつけとおたけん

ハヤトには


絞り出しを覚える前には

そこに巻かれた尻紙は身近な光景だったのかもしれない
(マズぅなか?
イッちゃんの後とはいえ

まさかハヤトにまでされるのは思わなったけど


それ以上に尻紙が剥りついたままのを舐められているのが「?」だった

っぺ
(何じょもツバ吐くなりゃ手で剥がせばよかちょに
それがカサブタ剥がされるようなものと知らなかったとはいえ


舌だけで剥がしてくれたのに

イッちゃんの方が良かちょ

なんて思ってゴメン


ハヤトの口は

尻紙を取るだけに終始して

それ以上攻めてはこなかった

肩を掴まれ後ろ向きにされる
(タッ君のヌルヌルないと痛いけん…
先っぽのネバっこいのが使えやしないか考えていると


背後から腕が回された

 
初めて憶えた

抱かれる事の暖かさ


顔に血が溜まって膨れてしまったような気がした


ハヤトの息に揺らされる後ろ髪がくすぐったくても

それさえも心地よくなってしまうような

おかしな感覚に身動き取れなかった


そのままジッとしていると

首筋に熱いものが触れる

っゥ……



ッパ

この痕跡に気づいたのは何日か後で

蟲刺されでないと知るのにもう数日を要した


それも他人から教わるという形で


その時に知った所有の印が

小林自身を熱くさせたものだと

当時は知る由もなかったが


ただただ感じることだけは鋭敏だった

(さわってもなしに…

これまでにない鼓動の高鳴りが

自分だけ固くしている事に寂しさを感じさせる
…!
小林から触り

更に脱がされるというのは

ハヤトにとっても想定外だったかもしれない


顔の様子を伺う余裕が無かったのが実に悔やまれる

ズボンを脱がされるのを嫌がった原因はコレだったのだろうか

(…イッちゃんの臭い
念入りに嗅いでゴメン

ハヤトとイッちゃんが何をしてたか気になって…でも聞けなくて……

小林も驚いたよ


あからさまな汚チンポを咥えちゃうだなんて

…ッ
ハヤトのを口に含みながら

イッちゃんの事を考えていた


いつまで経ってもシッコが出ないのは

イッちゃんが先に取ってしまったからではないかと


あの時イッちゃんのを吸い取っていれば

こんな事にはならなかったのではないかと

・・・

肩に乗せられた優しい圧が

イッちゃんの手と重なって


最後までいけなかったという敗北感に包まれた

今日のことは

誰にも言わないで

うん
タクミにも

イツキにもだ

ん…
…小林

初めて出たの…いつ?

ん?
あー…イヤ

深くは聞かれなかった


気持ちいシッコを連想するには至らなかったけど

それで良かったと思う


初めてがイツキだと知れたら

仲が険悪になっていたかもしれない

…タクミとイツキとは

あんまりしないで

……うん
このグループで小林は

嘘のつき方と

見抜き方を学んだ気がする

それから__



翌日の朝

早いね
うん…
何かを期待して

早めに登校したけど

上がいた

いこ
ハヤトにバレないよう

ランドセルを持って移動した

(甘ま
イッちゃんの皮の下には

蜂蜜が仕込まれていた


イッちゃんはイッちゃんで

昨日拒絶された事を気にしていたのかも

イッちゃんはランドセルの中から蜂蜜を出し

小林に渡した

⁉︎
普通に舐めようとしたから止められた

バカでゴメン

ウケてた
クチクチと

蜜を塗って

入れて

ゆっくり動く


程なくして__

…ん!
女の子のような声がしたけど


止める事ができなかった


快楽

痛み

それらとも違う不思議な何かによって突き動かされる

…ッ
絶頂を迎えると

イッちゃんが小林の身体を引き寄せ抱きついてきた


小林も何かを思い出したように抱き返した

腕に

押し込める半身に力が入る


これをされる方の気持は

ウケにとっては何とも心地良いものなんだけど


イッちゃんはそれが欲しくてやったのかな?

イッちゃんのヘソと股の間には

五百円玉大の池ができて

右腰へ少し垂れている


小林が引き抜いた時に伸びた液体と

同じ白

 
小林が慣れない後処理を終え

ランドセルを背負っても


イッちゃんは白い池に指をなぞって動かなかった



同時に教室へ入ったら怪しまれるので

独りで戻った

はよ
おはよ…
自分の臭いが気になって

近寄り難い

 
かなり遅れるイッちゃん

何事もなかったように席へ着く

ちーっす

久しぶり!

え…アレ?
たった二日

されど二日


もうあの頃には


戻れない

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色