第3話 運命の王子様だよ、きっと
文字数 1,603文字
風が強そうな海に近い公園っぽい所。
でも、この景色、どっかで見たことある。
見慣れた景色。よく行く公園だった。
電車に乗って30分かからない場所にある。
ウチからそんなに遠くない場所で、こんな撮影してたんだ。
まあ、それはいい。
女子が三人、固まっている。
制服はバラバラ。でも、仲がよさそう。友だちで応募する感じなのかな?
どんな人がいいか、みんなで話し合ってる。
憧れてはいるけど……。
マンガとか読んで、知識っぽいのだけはあるけど。
でも、その人影がどんどん近く、大きくなっていく……。
痩せすぎてもいなくてマッチョでもなくて。
でもすぐに他の男子になる。
他の6人で盛り上がる様子が映し出される。
そして、流れるように自己紹介。
絢瀬もなんかいい。
私が聖くんと結婚したら、絢瀬
しかも、他の参加者が「こんにちは」とか「ハジメって呼んでください」とか言ってるのに、聖くんは必要最低限のことしか言わない。
画面に『恋する♡週末ホームステイ』というロゴが出てきてオープニングテーマが流れた。
とすると、別々に応募して初対面の人たちってことなのかな?
そこも大事だけど……、後で写メを撮ろう。
そうではなくて誕生日。
茨城県っておんなじ関東圏だし、血液型も私と同じBが入ってるし、もしかして、もしかしなくてもこれって運命?
今日を言い訳に逃げてないで
明日の自分に頼らないで
今すぐ伝えなくちゃ