第1話

文字数 573文字

起)「りり」は親友だったはずのさあらに意地悪され、家の鍵をなくしてしまい途方にくれる。そのピンチを助けてくれたのは、喋る不思議なねずみの「レヴ」だった。彼は猫の悪魔モンプーに奪われた国宝「夢の毛糸玉」を取り戻すために地下帝国からやってきた。悪魔はこの街にひそみ、宝を悪用していると言う。りりはレヴの助手として、彼に協力することにした。

承)クラスメイトであるレストランの息子コータ、「猫王子」のあだ名で呼ばれる芸術家一族のルカ。彼らの家での調査を経て、モンプーの居場所がさあらの家である事をつきとめる。レヴが持ち込んだ宝の力でねずみの姿に変身した彼らは、最終決戦へと向かう。

転)モンプーはさあらの「りりをうらやましいと思う心」につけこみ、彼女を操っていた
。猫であるモンプーは強敵だ。しかし三人の機転──ルカとコータの知識を元に、りりがミニチュアのバッグに入れて持ち込んでいた猫が嫌いなものの数々により、危機一髪、レヴのピンチを救うことができたが、今度はりりが捕らわれてしまう。

結)さあらは自分がプレゼントしたバッグを持っているねずみの正体がりりだと気が付き、自分の心の弱さを認め、呪いを断ち切る。悪魔が怯んだ隙をつき、レヴの必殺技が炸裂し、モンプーは倒された。レヴは仕事を終え、故郷へ戻っていく。それを見送る四人は、前よりもずっと仲良しなのだった。


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み