第1話

文字数 835文字

「VS仲間たち」プロット

起)主人公、朝桐和香(あさぎり のどか)の家業は妖怪退治。名前は妖怪退治屋『シン』。平安時代から続く由緒正しい妖怪退治屋だが、歴史が長すぎて「親」「信」「真」「深」「侵」「神」、6つのチームに分かれ、どこが正統なシンか争うようになってしまった。どこが本家本元か決めるために今日もほかのチームと争っている。

承)中学校の入学式で、和香は衝撃の事実を目の当たりにする。妖怪退治の現場でしか顔を合わせることのない他チームの人が、同じ中学に入学していたのだ。しかも全員同じクラス。絶対に負けられないと、「入学式の妖怪退治合戦」や「夜の教室飾りつけコンテスト」など、退治屋らしい勝負から突拍子もない勝負まで頑張って勝利し勝ち数をあげていく。普通の学校のテストだってなんとか勝ち切ってみせる。

転)朝、いつものように和香はシンのご神木の前に立つ。ご神木の葉っぱに勝負内容と参加者の名前が記されるのだ。だが、その日はいつまでたっても勝負内容が出なかった。それどころか、ご神木が枯れだした。焦る和香やほかの面々。枯れゆくご神木は最期の力を振り絞るように1枚の葉を落とす。《シンに紛れ込んだ妖怪を退治せよ。参加者:「親」朝桐和香、「真」丹羽悠史、「深」中里魁輝、「侵」小平律、「神」名木堂清桜、「信」時塚祐太郎》。中学校1年の六人だった。

結)普段いがみ合っている6チームだが、今回ばかりは協力する。調査の結果、中里魁輝が妖怪だと判明し、ほか5人で退治を試みる。だが、一緒に調査していくうちに友情が生まれてしまい、「もっとみんなといたかった」という悪霊の言葉を聞いて、ついには退治をあきらめてしまった。「ご神木を元に戻すこと」「悪さをしないこと」を条件に5名はそれぞれのチームの大人たちに頼み込み中里魁輝を生かしてもらうことにする。これで一件落着と思いきや、結果としてご神木の勝負を放棄したことになり、それまでの勝ち数はすべて消滅。これからも勝負を続けていくことになる。
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