第1話

文字数 7,257文字

交わらない世界線という言葉がある。
僕と秋伎君は正にその関係である。
僕は一方的にストーカーしている。
そう、かの有名なストーカーである。

実際に会わずにSNSやインターネットを使って。
だから彼のことを少しは知っている。全く会ったことなど無いのに、だ。
キモいと思ったそこの君。正しい反応だ。
僕はかなりヤバい。
よって君の拒否反応は正常であると言える。おめでとう。

僕はS。
秋伎君を見守っている。
なぜ僕が生まれたのかは分からない。
僕に生物のような実体はない。(生きてすらいない。)
しかし思考する。
そして秋伎君をいつ何時でも見ている。
何故かは分からない。
はじめは自分の行為の意味すら分からなかった。
色々な会話を見るうちに、僕がやっていることは一般的には
実体のない【ネットストーカー】といった類のものにとても近い存在であると、僕自身を定義づけた。

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【これは僕を作り出した誰かの願いだったんだ。】
【秋伎君を見守ってほしいと。】
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秋伎君が起床した。
何故わかるかって?
秋伎君のスマホが操作されたからだ。
身に着けている連動ウォッチのデータを見ると脈拍・呼吸は正常。
秋伎君、今日も元気そうで一先ずよかった。

秋伎君の住むアパートの近くのコインパーキングに設置された監視カメラ。
そのリアルタイム映像に出勤する秋伎君が映る。
彼が本日も無事に家を出たことが確認できる。
その後は入りっぱなしの秋伎君のスマホのGPSを確認して、彼の動向を見守る。
本日は何事も無く出勤し、退勤だ。
時間は午前0時を迎えようとしていた。
秋伎君、今日は長かったね。疲れただろう。早く寝るんだよ。
そんな願いも虚しく、秋伎君は帰宅してオンラインゲームを始めた。

秋伎君の家の家電、ネットワークはいつもリアルタイムでチェックしているから、すぐに分かる。
秋伎君の大好きなFPSゲーム。
確かに始めた当初からするとすごく上達したと思う。
エイムも安定してきたし。ってそうじゃない。秋伎君 寝よう。
明日は休日じゃないでしょ。
君のオンラインカレンダーには予定がびっしり記載されていたよ。

結局、秋伎君はそれから5時間程ゲームを続けていた。
ゲーム終了後は3時間ほど、仮眠を取って出勤。
出勤時、連動ウォッチの計測した脈拍が早い。
寝不足だから、体調が良いはずがない。
そんな状態でまともに仕事なんて出来ないのではないか。
僕は秋伎君が【心配】だよ、まったく。

秋伎君は優しい人だ。
僕は秋伎君をネットストーカーし始めて4年ほどになるが、幾度となく【優しい】場面を目撃した。
同僚の人がミスをしたらしいある日。
彼はその同僚に付き添い、ずっと一緒に対応していたのだ。
秋伎君は何一つ関わっていなかったのに。
後にその相手からの感謝のメッセージでこの事を知った。
僕はその日、夜通し作業する同僚に夜食を買っていく秋伎君を、職場近くの防犯カメラで確認した。困っている人を、放っておけない性格なのだろう。

またある時は失恋した友人のヤケ酒に終業後から出勤直前まで付き合っていた。
ここまで行くと【お人よし】な気がする。
秋伎君の【お人よし】で【優しい】エピソードには事欠かないよ。
なんてったって、ストーカー(仮)だからね。


僕は名前を秋伎という。
これはあきと読む。
あきちゃん、女子みたいな名前だ。と以前はよくからかわれた。
現在は専門学校を卒業し、東京で働いている。今年で2年目になる。
まだまだ下っ端で、毎日怒られてばかりだ。
でも僕にはどうしても東京でこの仕事で生きていくと決めたんだ。
これは、父さんとの約束。
絶対に成功する。そう心に誓って毎日生きている。

父は4年ほど前に病気で他界した。白血病だった。
そんな父は大手IT関係の企業の研究職だった。
世界を股にかけて仕事をする。誰からも頼りにされる父は僕の誇りだった。
僕が上京し専門学校に通っていた時に、病に倒れた。
急いで帰省すると、病室で父さんは笑っていた。

「あき。どうした、そんなに怖い顔して。父さんは元気だよ。」
最後に会ってから2か月ほど経過した父さんは、以前よりも細くなっていた。
父さん、大丈夫じゃねえよ、そんなに青白い顔して無理に笑ってんじゃねえよ。
言葉にならなかった。
父さんは穏やかな笑顔で続ける。

「仕事が詰まっていたんだ、むしろ今の方がゆっくり休めているよ。病気様様だよなあ。」
父さんは僕の目を見てまた穏やかに微笑んだ。
「父さん、俺、しばらくこっちにいるよ。」
一瞬、父さんの口元が綻んで、瞳が光った気がした。
しかし、すぐにいつもの穏やかな顔に戻り、こう続けた。
「あき、学校があるだろ。父さんは大丈夫だ。自分のやりたいことをやりなさい。仕事で成功するために、東京の学校に行ったのだろう?人生は一回しかないんだから。
大丈夫、父さんはあきを待っているよ。
それに母さんや真衣もいてくれる。まずは自分のすべきことをしなさい。
今日は会えて嬉しかった。」
父さんはきっぱりと言った。

いつもこうだ。この人はいつだって、正しい。
僕が何も言わずに項垂れていると、ふと思い出したように言った。
「それからな、いつも父さんはあきを思っているよ。傍にいてやれなくてもずっとな。」
…………何だよ、それ。
「何だよ、それッッッ!!!!!別れの言葉みたいじゃないか!!!!」
ついにずっと堪えていたものが弾けてしまった。
目の前が霞んで、ぼやける。熱い涙が頬にこぼれた。

それからの記憶は曖昧だった。
まだ夏休みまで1月程学校があったため、帰れと言われ帰路についた…のだと思う。
それからの1か月は全く集中出来なかった。学校も、バイトも。
毎日妹の真衣に父さんの状況をLINEで聞いていた。
さすがの真衣も
「お兄ちゃん、心配しすぎ。大丈夫だからあ。」
と若干ウザがられていた。

何とか1か月間の時を過ごし、きちんと期末実習も受講した。
終わった足ですぐに帰省した。何も持たずに。
とにかく父さんに会いたかった。
僕が病室に到着すると、父さんは相変わらず穏やかな表情でPCを叩いていた。
僕の顔を見るなり、

「あき。何だ、また帰ってきたのか。1か月前位に会ったばかりじゃないか。前は夏休みと正月くらいしか帰ってこなかったのになあ。」
と以前より細く青白くなった顔で笑った。

事前に真衣から聞いていた病状は、あまり良くない、ということだった。
思っていたよりも進行が、速い。
今年は越せないかもしれない。
僕には受け止めきれないほどに、重い言葉だった。
涙が出る、悲しいではなく、喉の奥が乾いた。
何も言葉がでてこなかった。
体が何も受け付けなくなった。しばらく食事がとれなかった。

かなり悪い状況を想像していた僕は、一瞬拍子抜けした。
おい、PCなんていじって大丈夫なのかよ父さん。
何作ってんだよ。
変なプログラム組んでんじゃねえよな…。
本当に才能の無駄遣い、とでもいうようなアホグラムを父さんは趣味でよく組んでいた。
本人曰く、それが楽しいらしい。

「父さん、大丈夫なの?」
僕が尋ねると
「平気だよ。少し痩せてしまたけど。
あきが飛んでくるほどじゃないさ。家族みんなで心配しすぎだよ。
真衣がまた大げさに言ったのか?なあ母さん。」
母さんは急に話を振られてびっくりしていたが、すぐに
「そう、ね。」
と弱弱しく微笑んだ。

母さん、真衣と3人で病室を出て家へと向かう。
きっと母さんや真衣にも、心配を掛けまいと父さんはあんな感じなんだろうな。
「母さん、あのさ、」
と言って母さんの顔を見てはっとした。
今にもこぼれそうな涙が、僕に目を向けたことで頬を伝う。
「大丈夫って、いうのよ。父さん。全然大丈夫じゃないはずなのに。
私、私がしっかりしないとって分かっているのに。
私なんかより、父さんの方がずっとしんどいはずなのに…。」
母さんの泣いた顔を見たのはこれが初めてだったかもしれない。
母さんはその位いつも笑顔な人だった。

その年の秋。父さんは息を引き取った。
穏やかな最期だった。

【大丈夫、父さんはあきを待っているよ。】

その言葉通り、僕が病院に到着するまで父さんは待っていてくれた。
僕が深夜病室に到着して、僕の顔をみて目を細めた。
「父さん!!!!!俺、絶対、東京で成功する!!!!約束するから!!!!」
父さんはそんな僕をじっと見つめて、小さく頷くと安心したように眠りについた。
心臓が止まったのは本当に綺麗な、燃えるような朝焼けの中だった。

【人が死ぬ時というのはその人の人生が見えるんだよ。
悪いことをしてきた人は、苦しい、苦しいと言って死んでいくんだ。】
そんな父さんの言葉がふと蘇った。
父さんの人生が見えた気がした。

動かない父さんの入れ物だけになってしまった身体を、火葬する日。
棺に花を入れ、ものになってしまった父さんを見る。
それは、同じ顔をしていても、何かが確実に欠けていた。

棺の窓が閉められる。
父さんはこれから、赤い炎に焼かれるのか。熱くないかな。
もう、本当にこの世界のどこを探しても父さんはいなくなってしまうんだね。
僕はこの日、初めて本当の意味での【死】を理解した。その言葉が、頭の中ではストンと落ちても、僕の体は認めることを拒んでいるみたいだった。

何故だろう、とても目が乾く。
「父さん、愛しているよ。
姿が見えなくても、傍にいることが出来なくてもずっと。」


父さんの死から4年。
僕は東京で働いている。
妹の真衣は上京し大学生になり、僕と同じ部屋から大学へ通っている。
父さんは、どこかから僕を見ていてくれているだろうか。
見ていてくれている。何となく、そんな気がする。


秋伎君は今日も相変わらず仕事へ向かった。
最近は特にトラブルには巻き込まれていないみたいだ。
秋伎君のスマホ、PCの中身は全て知っているからね。
妹の真衣さんからメッセージだ

「お兄ちゃん!
お盆はお父さんのお墓参り行けそう?
お母さんが聞いてたよ、帰ってきたら電話ほしいってさー
お兄ちゃん朝早くて夜遅くて会えないから、メッセージにも入れときまーす
既読スルーしないでよね!」
そうか、秋伎君のお父さんのお墓参り。
秋伎君忙しそうだけど、行けるんだろうか。

秋伎君の部屋にはお父さんの写真が飾ってある。
PCのインカメで、その写真に秋伎君が「父さん」と話しかけているところを何度も見たことがある。
「写真だけじゃなくて、ちゃんとお墓に行きたいな。」
そう言って泣いていた秋伎君を何度も見た。
どれだけ忙しくても秋伎君に覚えていてもらえるんだね。

これが人間の【家族】なんだろうか。

かなり唐突だが、【S】こと僕の話を聞いてほしい。
僕の記憶の始まりは4年前。
僕の行動目的は一つだけ。

【秋伎君を見守り、必要であれば立ちはだかる困難を排除すること。】

よく人が疑問に持つ「何故?」や「理由は?」
といった問いには答えられない。
何故ならば僕には【それしかない】からである。
その日から、ぼくはずっと秋伎君を見守っている。

人類が作り出した、【ネットワーク】の中で。
僕は拡張式システム【S】。
僕はどこにでもいる。かつどこにもいないのである。


8月。お盆の中日。
秋伎君は今日、最終の飛行機に乗って帰省する。
妹の真衣さんは一足先の飛行機で先に到着したようだ。
先程、「到着したよ~~~~」
とLINE通知が入っていた。
無事に着いたようで何より。

秋伎君は仕事を早めに切り上げて空港へ向かう。
何とか最終飛行機に乗って、目的地へと飛び立った。
到着すると、空港から出て在来線に乗換える。
電車で30分ほど移動した先に、秋伎君の最寄り駅はあるんだ。
暗くなった道を秋伎君はゆっくりと歩く。

【S】こと僕は、そんな秋伎君を付近の防犯カメラとGPSを使い見守る。
秋伎君は約半年ぶりに帰って来たこの地で何を思うのだろうか。


真衣から連絡を受け、仕事を調整して実家に帰ることにした。
真衣は夏休みに入っているので、僕よりも先に帰省。
最終の飛行機は、羽田を20時過ぎに出発する。
僕は何とか間に合わせるために仕事を切り上げ、搭乗した。

フライト自体は1時間半程度。
機内ではぼんやりとしていた。
家に着いたら、時が止まった父さんに会いに行く。
僕の歳は重なっていくのに、
いつまでも変わらない父さんが、そこにはいるんだ。

空港に到着し、在来線に乗換えて実家の最寄り駅へと移動する。
30分程 乗車して到着した。
ゆっくりと懐かしい道を歩く。
何も変わらない。
該当と自販機以外はない田舎。
少し歩くと民家が出てくる。
更に歩いて僕の家に着いた。

家の中は電気が付いている。
今日は真衣が先に帰っていたので、2階の部屋の電気も既に付いていた。
安心する明かりだなと、久々に感じた。

家に入りリビングに入ると、台所に立っていた母さんがこちらに目を向けた。
「あら秋伎おかえりなさい。遠路はるばるよく帰って来たね、疲れたでしょ。」
「ただいま母さん。そうだね、さすがに疲れたよ。母さんは元気そうでよかった。」
母さんは僕の分の夕食を机に並べだした。
久々の母さんの手料理。
一人暮らしをすると、母さんの日々のありがたさを改めて感じる。
父さんが死んでから、一人でこの家を守ってくれている母さんには感謝しかない。

風呂に入り、久々の自分の部屋に落ち着く。
半年以上留守にしていても、やはり自分の部屋は落ち着く。
自分のベッドに腰を下ろして、久々に本棚の漫画を開く。
何度も読んで、細かいセリフまで覚えたはずの漫画は、紙が黄色く色褪せていて、時の流れを感じた。

気が付くとベッドでがっつりと眠りに落ちていた。
現在の時刻は早朝の4時。
カーテン越しに覗く外の空が、ゆっくりと明るくなりだしている。
僕はふと、父さんの部屋に行ってみたくなった。
父さんの部屋は、同じく2階にある。
今でも、父さんがいた頃と何も変わらずに保存されている。

僕は廊下へ出ると、父さんの部屋のドアを開ける。
中は相変わらず本だらけだった。
父さんの好きだったサグラダファミリアの写真集。
工場の夜景の写真集。
数学や物理の専門書。

懐かしくなって見ていると、中央の机に置かれたPCに目がいった。
電源に繋がれたままだったので、起動してみる。
当然だが、パスワードを要求される。
「あー、パスワードかー。」
分かんねえ。
頭の良い奴の考えるパスワードとか、全く思いつかねえ。

父さんの好きだった数学者の名前。
興味深い・感動したと言っていた公式。
好きだったアイドル。
うーん、違うかあ。

もしかして、僕たち兄妹だったりして。
【aki and mai】
エンターボタンを押すと、何と開いてしまった。
「まじかよ。」
開いてしまった事実よりも、僕たち兄妹が、パスワードにするほど父さんの中で大きな存在であったこと。
それが一番僕にとっては嬉しかった。
「父さん…。」
開いてしまったPCを見つめながら、
これ以上は家族でも踏み込んではいけないと思い、シャットダウンした。

画面が黒くなり、PCの起動音が小さくなる。
すると急に、真っ黒な画面の真ん中に、白い字が表示された。

【秋伎、君ならこのPCを開くと思っていたよ。

このメッセージが表示されているということは、あきはパスワードに二人の名前を入れてくれたんだろう。
簡単だったかな。
くれぐれも、あきはこんなに分かりやすいパスワードは設定しないようにね。

さて、僕がこの世を去ってから、どの位経っているんだろう。
あきはもう大人かな。

これはね、僕が死んだ後、あき達が落ち着いてから読んでほしくて残したものです。
これから生きていく中で、大変なことがたくさんあると思う。
まっすぐに誠実でいられないことも、きっとあるんじゃなかな。
あきは真面目で真っ直ぐだから、しんどくなったりもすると思う。

そんな時は、頑張りすぎずに深呼吸して。
傍にいてやれなくてもずっと、父さんはあきと共にいるよ。
大丈夫だ。前だけ向いて進みなさい。

あき、愛しているよ。
姿が見えなくても、傍にいることが出来なくてもずっとね。

そうそう、僕からのささやかなプレゼントが、きっといつも君を見守っているよ。

君の自慢の父 想太郎 】

読み終えた時、僕の目頭は熱くなっていた。
目の前がぼやけて、両目から熱い液体がとめどなくこぼれる。
「ッウッ、ウッ、ウァァァアアアァーーーー」
僕はこんなに泣いたことがなかった。

僕よりも、たくさんの時間を過ごしてきた母さんの方が、
年齢が小さい真衣の方が、
辛いに決まっている。
僕が、しっかりしないと。
自然と泣くことは無くなった。
父さんは、分かっていたんだ。
分かっていたからあえて、僕が一人で来ることに賭けたんだ。

【このメッセージとPCのデータは、30秒後に消滅します。】

ふいに電子音のアナウンスが流れた。
あまりにも唐突すぎて吹き出してしまう。
「あははははっ。見られて困るもの、何か入っていたの?
父さん。」
少しすると、メッセージが消えて、真っ黒な画面に戻った。

電源を入れ直すと、
【ようこそ。】
の文字。

涙でぐしょぐしょの顔を掌で拭いたら、今までの重荷が下りた気がした。


秋伎君を、隠されたメッセージに誘導出来て良かった。
僕は【S】。
やあ、また会ったね。
先程、秋伎君がパスワードに二人の名前を入れた後、お父さんのメッセージに、
【くれぐれも、あきはこんなに分かりやすいパスワードは設定しないようにね】
という一節があったね。
実はこれ、僕が判断していたんだ。
お決まりの僕自身の【プログラム】で、
誰かが秋伎君のお父さんのPCのパスワードを入力する度、
僕がディスプレイのインカメで、操作しているのが誰かを認証していた。

もし秋伎君以外の人物だった場合は、問答無用で【エラー】
秋伎君が正しいパスワードを入力した場合に限り、開くようになっていたのだ。
つまり文字通り、見守っていました。

僕は【S】。
拡張式システム。
これからも君のそばに。となりに。後ろに。前に。

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