第1話
文字数 1,229文字
今日は、2024年5月31日である。
40代後半の会社員ナオユキは、今日も、仕事をしている。
今日は、職場の30代女性の同僚アヤカの誕生日である。
この間、ナオユキは、アヤカにこう話をした。
「僕は、学生時代、短歌を詠むサークルにいたんだ」
と言った。
すると、アヤカは
「私は、運動ばかりで勉強ができなかったんです」
と言った。
アヤカは、元AKB48の山本彩みたいな顔をしている。
しかし、本人の顔とは違って、身体は、がっちりしている。
「私は、学生時代、ソフトボール部に入っていた」
と言った。
言われてみたら、身体ががっちりしている。
ナオユキは、困った。
いや、ナオユキは、そんなに運動神経が、発達しているわけではなかった。そして、スポーツ選手と言えば、読売巨人軍の菅野智之選手と坂本勇人選手の顔程度しか区別はつかず、そして、将棋やら囲碁、オセロも弱い。
また、いつも走っていても遅く、小学校から大学を卒業するまで、200m走で一位をとった試しはなかった。
そして、お菓子の時間になった。
みんなで、休息した。
誕生日会をかねて、お菓子タイムにした。
女性の社員は、ここで、みんなに、コーヒーやら紅茶を用意した。
その時だった。
「今日は、アヤカの誕生日だよ。誰か歌ったら?」
と言った。
女性の社員は、例えば、アヤカの好きな歌のAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』とか『365日の紙飛行機』を歌った。
男性社員は、この日とばかりに、手品をしたのもいた。
したい人がしていた。
30分はしていたのだが、最後になった時だった。
「アヤカの好きな人は、誰?」
「米津玄師」
と言った。
その時、だった。
そうだ、ナオユキは、いつも、朝、ドラマを観てきている、何故か。
その時、朝、住んでいる横浜駅から京急快特青砥行きに乗って、米津玄師『さよーならいつか』を、スマホの音源にして聴いていた。
実は、ナオユキは、歌手になりたいと思っていたが、挫折をした。
若い時、音楽の専門学校へ行き、歌手になりたかったのだが、なれず、今の会社位に至っている。
「はい」
「あれ、どうしたの?ナオユキ君」
「はい、今から、米津玄師『さよーならまたいつか』を歌います」
「はい」
…
♭どこから春が巡りくるのか知らず知らず大人になった
見上げた空には燕が飛んで行った気のない顔で
…
その時、アヤカは、じっと、目をキラキラさせて、ナオユキを観ていた。
アヤカは、興奮して手を叩いていた。
♭さよならまたいつか
となった。
そして、この誕生日会は、終わった。
「私たちは、もういっか」
と同僚は、パソコンへ向かった。
そして、ナオユキとアヤカは、二人で見つめていた。
「今日さ」
「うん」
「品川でさ」
「おいしいパスタの店があるんだ」
「仕事が終わったら、行かない?」
「うん」
その日は、仕事が終わったら、新宿からJR山手線で、品川へ行き、ナオユキとアヤカは、二人で、最高の誕生日会をしたらしい。
40代後半の会社員ナオユキは、今日も、仕事をしている。
今日は、職場の30代女性の同僚アヤカの誕生日である。
この間、ナオユキは、アヤカにこう話をした。
「僕は、学生時代、短歌を詠むサークルにいたんだ」
と言った。
すると、アヤカは
「私は、運動ばかりで勉強ができなかったんです」
と言った。
アヤカは、元AKB48の山本彩みたいな顔をしている。
しかし、本人の顔とは違って、身体は、がっちりしている。
「私は、学生時代、ソフトボール部に入っていた」
と言った。
言われてみたら、身体ががっちりしている。
ナオユキは、困った。
いや、ナオユキは、そんなに運動神経が、発達しているわけではなかった。そして、スポーツ選手と言えば、読売巨人軍の菅野智之選手と坂本勇人選手の顔程度しか区別はつかず、そして、将棋やら囲碁、オセロも弱い。
また、いつも走っていても遅く、小学校から大学を卒業するまで、200m走で一位をとった試しはなかった。
そして、お菓子の時間になった。
みんなで、休息した。
誕生日会をかねて、お菓子タイムにした。
女性の社員は、ここで、みんなに、コーヒーやら紅茶を用意した。
その時だった。
「今日は、アヤカの誕生日だよ。誰か歌ったら?」
と言った。
女性の社員は、例えば、アヤカの好きな歌のAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』とか『365日の紙飛行機』を歌った。
男性社員は、この日とばかりに、手品をしたのもいた。
したい人がしていた。
30分はしていたのだが、最後になった時だった。
「アヤカの好きな人は、誰?」
「米津玄師」
と言った。
その時、だった。
そうだ、ナオユキは、いつも、朝、ドラマを観てきている、何故か。
その時、朝、住んでいる横浜駅から京急快特青砥行きに乗って、米津玄師『さよーならいつか』を、スマホの音源にして聴いていた。
実は、ナオユキは、歌手になりたいと思っていたが、挫折をした。
若い時、音楽の専門学校へ行き、歌手になりたかったのだが、なれず、今の会社位に至っている。
「はい」
「あれ、どうしたの?ナオユキ君」
「はい、今から、米津玄師『さよーならまたいつか』を歌います」
「はい」
…
♭どこから春が巡りくるのか知らず知らず大人になった
見上げた空には燕が飛んで行った気のない顔で
…
その時、アヤカは、じっと、目をキラキラさせて、ナオユキを観ていた。
アヤカは、興奮して手を叩いていた。
♭さよならまたいつか
となった。
そして、この誕生日会は、終わった。
「私たちは、もういっか」
と同僚は、パソコンへ向かった。
そして、ナオユキとアヤカは、二人で見つめていた。
「今日さ」
「うん」
「品川でさ」
「おいしいパスタの店があるんだ」
「仕事が終わったら、行かない?」
「うん」
その日は、仕事が終わったら、新宿からJR山手線で、品川へ行き、ナオユキとアヤカは、二人で、最高の誕生日会をしたらしい。