第1話

文字数 1,295文字


これは暑さのせいだ

主人公、顔をしかめる

道端で未練を残した幽霊と遭遇
幽霊はわんわん泣いていた
「タクマ、タクマ。」

主人公はこれを回避しようと知らぬふりをするが
なぜか捕まる
「まって、あなた私のこと見えるんでしょ!話聞いて」

「いや」

「呪ってやる」
「わかったよ」

「実はね。私死んだの」
「それは見てわかるよ」
「でね。未練があるの」
「でしょうね」

「ねぇ。さっきからあなた冷たくない!」

「これが私の普通なので、で?結論んは?」

「うぅ。彼氏のタクマがいま幸せか確かめたい」

「それだけ?」
「それだけ」

「自分でなんとかできんじゃん」
「それが、ここから動けないの」
「なぜ?」
「ここが死んだ場所だから」
「あっそ。聞いてごめん。」

「いいの。でねここから動けない代わりにタクマの様子を見てきてほしいの。」
「いいけど。場所分からないよ。」
「場所は大体あの大通りを抜けたあたりにいるわ。動画撮ってくれたらタクマがいるか教えてあげられるかも。」
「分かった」
「お願い」

大通り

5分くらい動画を撮る
「わたし今不審者っぽい?自撮りっぽくしとこ。」

こうして、自撮りを終えた主人公は幽霊のいる道端に戻る

「これでいい?」
「いいわ。。。あなた運がいいのね。いたわタクミ」
「へぇ」
「しかも女といる!!!」
女は思念を飛ばす

「いたって別にいいじゃん。」
「いいけど、まだ死んで半年しかたってないのに女といるとか、ムカつく!」
「そんなもんじゃない。男って」
「そんなもんって。私はその程度って感じでいや!」
「わがままだな。じゃぁどうしたら成仏するの?」
「タクミがバナナの皮で滑って振られたら成仏する」
「ほんとに?」
「ほんとよ。スカッとするもの」
「わかった」

後日
主人公はタクミであろう人物の前にバナナの皮を投げた。
結果滑る

それを主人公は幽霊に写真でみせた。
「これでどう?」

幽霊泣く

「ありがとう。すっきりしたわ。」

主人公は泣く幽霊を優しく抱きしめる

すると、幽霊は涙を拭き落ち着き始める

「ほんとは寂しくて、好きな人のぬくもりを最後に感じたかったの。でも彼女がいるんじゃ無理ね。幸せであることを祈るわ。」

そういうと幽霊は成仏した

そこへタクミが現れる
するといきなりタクミは泣きだした。

「マミ。。ごめんな」
「彼女成仏しましたよ。」
「ありがとう。成仏させてくれて。未練がずっとあったんだ。」
「お代は1万で。」
「わかった。」

一万を手渡す

「あと、未練は残ってない?新しい彼女と一緒でもまだ思い出すんじゃない?」
「あぁ。一生残るだろう。喧嘩別れしてそのまま事故死したんだ。未練がなとはいえねぇ」
「その未練。そのままでもいいんじゃない?」
「え?」
「残っても、結局生きなきゃなんないのだから焦って無くそうとしなくていいと思う。」
「つまり」
「成仏したので、そのうち生まれかわって出会うかもだし。未練はそのままでも、幸せでいることはできる。彼女あなたの幸せを祈って成仏していったのだし。」

「幸せでいることが彼女の願いなら。」

「これで依頼は完了ね。また何かあったら成仏屋をご利用ください。未練や除霊など成仏できるのもならなんでも相談しますよ。」

「あぁ」

こうして彼女はその場を後にした。
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