第1話

文字数 525文字

ある日。
「ふんふふーん」と料理を作っているクリムヒルト。
そこに、ジークフリートがやってきた。
「あっ!ジーク!いらっしゃい・・・あれ?どうしたの?」
「いや、その、たまたま休みができたんだ・・・」
ジークが怪しい雰囲気で言うとクリムは首を傾げる。
「それで?」
「デート、行かないか?」
突然のジークの発現にクリムは顔を真っ赤にした。
「デ、デデデデート!?!?」
「どうした?顔が真っ赤だぞ」
ジークがクリムの体を寄せる。
「あ、あのねジーク。なんで急にデートなんか・・・」
「それはだな・・・だいぶ世界も平和になってきている。それに、恋人なのにデートをやらないのは如何なものかと思ってな」
ジークが恥ずかしそうにする。
「でも、いいの?私で」
「ああ。恋人はクリムだけだからな」
クリムはジークの言葉にとても喜んだ。
だが、喜びすぎたあまり壁にぶつかり、そして倒れた。
「お、おい。大丈夫か?」
「大丈夫。行こ?デートに」
クリムがジークを押し退け立ち上がった。
素早く材料や使っていた器具を片付け(もちろん火も消した)、服選びを始めた。
「じゃあ準備終わったら迎えに来るからな」
ジークがクリムの部屋から出た。
このときはまだ知らない。
初デートがアクシデントありのとんでもデートになるとは。
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